『食い締めのおさね』(葛飾北斎『万福和合神』より)のポーズ
股関節の可動域を広げながら動くことで、体幹強化

 

1. 長座の姿勢になり、両手を後ろへ引き、肘を床につけ、手のひらは床へ置く。
2. 肛門、膣、腹筋を締めたら、両脚をくっつけた状態で両太ももを胸に寄せる。

 

3. つま先は天井へ向け、両脚で重いものを押すように正面へ伸ばす。
4. 両足をゆっくり開脚しながら回し、胸の前に戻す。これを15回(約1分)繰り返す。

【ポイント】
腹筋にしっかり力を入れること。速くならないこと。
【効果】
ウエストくびれ強化/体幹強化/脂肪燃焼/血巡りアップ/内臓活性/膣圧アップ/美脚効果

 


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「サロンのお客様や、レッスンにいらっしゃる生徒さんにいきなり春画の話をしたらドン引きされるかな……」といささか不安はあったのですが、実際、男子禁制の空間での春画トークは大爆笑!
「なにこれ〜! こんな体位知らない!」
「ちょっとこれ、どんな状態なんですか(笑)!?」
と悲鳴交じりの笑い声の後には、「そういえば〜」なんて過去のセックス失敗談や、夫婦のセックスレス、セカンドバージンで出血した話、性交痛のケアで初めてトイを買ってみた話など、出てくる出てくる皆さんのマル秘エピソード!

ひとしきり話し終わって一息ついた後には、みなさん必ず、「でも、これって大切なことですよね」とおっしゃいます。女性が性的なことを口に出すのは恥ずかしいこと、下品なことという風潮がまだまだ根強い世の中ですが、誰よりも女性自身が「性は大切なこと」と認識していることを知って嬉しくなりました。

江戸時代、春画は「笑い絵」と呼ばれていました。笑いは心の治癒力になりますし、窮屈な生活が続く今だからこそ、「あはははは!」と顔筋を大きく動かして声を出して笑うというのは、うつうつとした気持ちを吹き飛ばし、脳内に幸福ホルモンを満たし、そして何億もの免疫細胞が目を覚まして心とカラダを元気にしてくれます。春画ヨガ、是非トライしてみてください。

>>「春画ヨガ」の元となった名作春画はこちら<<
(ギャラリーの春画はすべて本書より。P80「秋の夕」、P40「振袖の遊女」、P92「江戸よがり」、P78「食い締めのおさね」)

 

『子宮とくびれを強化する春画ヨガ』
著者:鈴木まり 飛鳥新社 1430円(税込)

著者が考案した“春画ヨガ”と共に、日本が世界に誇る名作春画とその魅力を伝える本書。体幹や子宮のあるお腹周りの筋肉を鍛え、江戸時代の女性たちのような“くびれ”のあるカラダを作ります。春画に描かれた状況を説明する解説文には、思わずニヤリとしてしまうような意外な発見も。エクササイズ本として実用的なだけでなく、芸術書としても楽しめる一冊です。


撮影/中村光博
モデル/久木元かおり
ヘアメイク/佐藤加奈子(AURA)
ネイル/MADOKA
構成/金澤英恵