【ポイント3】感情を切り離して伝える

 

感情のままに「いい加減にしなさい!」「何回言ったらわかるの!」と怒っても、残念ながら子どもに伝わる情報は、「お母さん怒っている」「お父さんに怒られた」ということだけです。そのため、怒りのままに言葉を発してしまわないよう、大人の感情をコントロールすることが大切です。

 

自立に向かって育んでいきたい力は、“大人に注意されるからやる力”ではなく、“自分で考えて行動する力”です。子どもが主体的に行動する力を身に付けられるようにするためには、注意して子どもを動かそうとするのではなく、感情を切り離して、やってほしい行動を冷静に具体的に伝えることが必要です。

子どもの行動に反応してすぐに言い返したり、何か言いたくなってしまったりする場合は、言葉を発する前に一度、深呼吸してみましょう。あるいは、いったんその場を離れるのもおすすめです。

注意したい子どもの姿を目の前にしながら冷静になることは、とても難しいことです。まずはその場から離れて、一度気持ちを落ち着かせたり、違うことを考えたりして、ふっと湧いた感情のままに言葉を発してしまわないよう、クールダウンしましょう。