2019年:ビンテージ+モード系ブランド採用で、新たな自分スタイルを発見

2019年5月14日、バッキンガムシャー州、ブレッチリー・パークを訪問。 ワンピース/アレッサンドラ・リッチ クラッチバッグ/スマイソン 靴/エミー ロンドン 写真:REX/アフロ

コンサバスタイルを年齢とともにどのように進化させていくか、これがキャサリン妃にとって最大の難関でありキーでしたが、このワンピースとの出会いによって、見事にクリア。

ミディより長くなった丈、長袖のパフスリープに白の襟付きと露出を完全に控え、スカートもプリーツとまさにレトロなデザイン。しかし深いスリットや計算されたシルエットなど、とてもモダンにも見えます。

ヴィンテージ感覚とモードの融合がお得意のデザイナーを選ばれたことにより、キャサリン妃にとって新たな、英国的でクラシックなロイヤルスタイルが完成しました。

 

2020年:ご結婚10年目はコロナ禍。着回しやコスパブランドが主流に

2020年1月15日、英国、ブラッドフォードを訪問。 ワンピース/ザラ 靴/ジャンヴィト・ロッシ 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

昨年はご存知、コロナ禍で世界中が一変した年。そんな最中、Zoomを取り入れられるなど公務の手段も変わったキャサリン妃。
医療従事者の方達に感謝の意を示しながら同時に労りを、国民に対しても共感とともに励まし続けられていたご夫妻でしたが、そのお気持ちはファッションにも反映され、大半のお洋服がすでにお持ちのアイテムを着回されたり、コスパブランドを中心にお召しになっていました。

写真はコロナ禍でロックダウンになる前ですが、これ以降も1年を通して、ザラやサステナブルをモットーにするブランドなど、時代や状況に応じたファッションをされていることがより顕著に表れました。

一般から嫁ぎ、公爵夫人となられて10年が経過した今、センスはアップし、幅広いハイブランドまでも愛用されるようになった上で、依然変わらずコスパブランドもお召しになっているところに、驚きとともに感動しますよね。それこそが、真のオシャレ上級者になられたことを示しているのではないでしょうか。

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)

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