頑張り屋さんで、しっかり自立している女性に見える。
でも、実はおっちょこちょいで、抜けている。
空気はちゃんと読むのだけれど、それでも言うところは言う。
3人の元夫に対しても基本冷たいのだけれど、時々ものすごい包容力。

 

そんなアンバランスなとわ子の魅力が爆発したのが、第一話。

どぶにハマるようなドジさと、
お風呂場で嬉しくなっちゃって大声で歌う無邪気さと、
母の死を、元夫たちに伝えられなかった健気さと、
膝枕の上で無防備に寝てしまう打算のなさと……。

あー、こういうのに男の人って弱い気がする。わかる気がする。

一人目の夫、田中八作(松田龍平さん)が、とわ子の母に「この子は強がりだから、どうか一生大事にしてやって」と言われたという話も、(そしてそれをとわ子が眠ってしまって聞いていないというのも)、ほろっとくる話です。

 


そうそう、このドラマ、脚本が『カルテット』や『花束みたいな恋をした』の坂元裕二さんなんですね。なんというか、大人。設定も会話も面倒な恋愛感情も、全部大人。
大人の恋愛って、屈折した気持ちが一周回ってピュアに浄化される瞬間があると思うんだけれど、そういうのがときどき溢れ出ていて、そのたびに、きゅんってなっちゃうわけです。