決断のタイミングはいつやってくる?


自分自身の経験、また様々な離活経験者の方のお話を見聞きしていて思うのですが、離婚を決断するタイミングって、ある日突然やってくるんですよね。

どんなに迷っていても、まさに「その時、離活が動いた!」という感じの瞬間が訪れる。

 

多くの場合(とくにお子さんがいる場合)は、離婚は最悪の選択肢として、我慢に我慢を重ねている方がまだまだたくさんいます。
経済的な問題、子供が小さい、頼れる親族が身近にいない……。

でも実際、これらの悪条件が重なっていても、離婚する方は離婚するんです。

反対に、客観的に見て「なぜそんなひどい人と!」と思うような相手と、ずっと別れない人もいます。
その理由として意外と多いのが、「夫にまだ期待をしてしまう」問題。

例えば出会った時、付き合っていた時、結婚当初、子供が生まれる前。
それまでは理想的だった配偶者が、何かをきっかけに豹変してしまった場合です。

そもそも最初から「この人最悪だ」と判断して結婚相手を選んでいる人はいません。

「昔の理想の姿を捨てきれない」「もしかしたら相手が変わってくれるかも」と期待するというパターンが非常に多いのです。

ただ、「昔のあの人に戻って欲しい」と、何度も話し合いを試みてボロボロになって、そのときに、突然やってくるのが決断のタイミングです。

ある日、ふとしたことがきっかけで諦めがつく……そういう女性が多いのもまた事実なのです。

 


もやもやした毎日の中でいますぐ始められる一歩


朝起きてから夜眠りにつくまで、手元の小さなスマホを通してたくさんの情報と刺激にさらされ、私たちの脳みそは大忙し。
さらに、朝着る洋服から仕事上での選択、どの電車に乗るか、ランチに何を食べるかまで、私たちの脳は普通に生きるだけでもすでに選択疲れを起こしているのです。

そんな中、人生の重大な選択である離婚に迷うのは当たり前。頭が混乱するのも当たり前。正しい決断を初めからできなくて当然です。

誰もが口を揃えて言いますが、離婚を迷っているならまずはお金を稼いでみる、稼いでいる方は貯めてみるのはいかがでしょうか?

目的はもちろん、離活資金です。

迷いながらも、今できる何かをとりあえず始めてみるのです。
働いていない人は働いてみる。家でできることを少しずつ探してみる。何かを節約して、1円でもいいから捻出してみる。

そんなふうに離活貯金をしていくと、いろいろなことが少しずつ現実的になります。
小さい子がいて働けず、経済的に厳しい……。けれど、少しずつでも「離活貯金」という名の行動を始めることで、迷いながらも「前に進んでいる感」が出るのです。

 

1円でも貯めてみる。ある日は500円、またある日は1万円。

日によって頑張れるペースは違いますが、自分のペースで、お休みしながらでも大丈夫。その行動は、きっとあなたの自信となって、仮に離婚をしなかったとしても貯まったお金は何かに使えばいいのです。

別に貯金がなくても「この状況はおかしい」と離婚を決断する方もいます。
が、迷いながら日々を過ごし、なんとか人生を良くしたいと悩んだ日々は、決して無駄にはなりません。


さちこ
 

構成/片岡千晶(編集部)
この記事は2021年5月14日に配信したものです。
mi-molletで人気があったため再掲載しております。

前回記事「「夫と別れたい」と思ったときに、離婚経験者がまずやったこととは?【離活マニュアル】」>>

 
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