自分について書き出して、自分が素晴らしい存在であることを知る


今のオレンジさんにとって大切なのは、自分が何が好きで、何が嫌で、何が心地よくて、何が心地よくないのか、という自分と向き合う作業だと思います。他者がどうかではなく、自分がどういう人間なのか、まず自分を知ること。

私は、悩みがあるときに自分を知るための作業として「7つの光の木」をご紹介しています。まず、①自分の悩みや目標、欲望を中心に書きます。②それに対して現状はどうなのか、③何のためにその願望を叶えたいのか、④なぜそれが自分の中でできないと思うかor邪魔しているものはなんなのか、⑤もしその願望が叶ったらどのような喜びがあるか、⑥叶えるために必要なものは何か、叶える上で障害を担っているものは何か、⑦①~⑥を見たうえで最後に計画を立てる、というものです。前にこの連載でもお話させていただきましたが、オレンジさんにはこの「七つの光の木」を書き出してみることをオススメします。

※詳細はアン ミカさんの著書『アン ミカ流 ポジティブ脳の作り方』(宝島社)を参照ください

もう一つの方法は、インナーチャイルドに焦点を当てて、自分を知ることです。自分の中に小さい子供がいると想像して、小さいときからの自分を思い出していくのです。「小さいとき、ああいうことをされて嫌だった」「でもこれは克服したな」「あのときはうれしかった」「私の喜怒哀楽の思い出ってなんだっけ?」……覚えていることを書き出していき、自分のことを客観的に見て、自分の中のインナーチャイルドの代弁をしてあげる。次に、今大人になった自分は、それに対してどう思うかを書き出していく。そのときに「意外と小さいときから変わってないな」と思うことは、傷ついたインナーチャイルドがそのままになっている兆候です。小さいときから置き去りにされた自分の感情を紐解いていき、「もう大丈夫だよ。もう私は、学んで経験して克服して大人になったから、大丈夫になったよ」といったように、過去の嫌だったことやいまだに気にしている失敗に対して、今の自分が過去の自分を励ましてあげて、自分で自分を許していく作業をする。「もう大丈夫だよ」と声をかけていくと、だんだん自分の中の子どもが成長してきて、今の自分もその事象が気にならなくなっていくから不思議です。

「7つの光の木」も「子どもの自分を励ます作業」も、自分とは素晴らしい存在なのだと知るレッスンです。どういう環境で育っても、今あなたがここにいるということは、だれかの愛情で育ったということ。愛ある社会のだれかがあなたを生かしてくれています。3年前にあなたがやりたい仕事に就けたのも、あなたがそれを必要とし、社会もあなたを必要としたからこそ。趣味のスポーツも、あなたの生活を彩りながら、あなたもだれかの仕事を生み出しています。人というのは生きているだけで社会の役に立っているんですよ。

そして、社会はみんな少しずつ不安で、不安なのはあなただけではありません。だから、消えてしまいたいなんて思わずに、自分で自分を愛してあげる作業をしてください。それができたときに初めて、「他人は他人、自分は自分」と考えることができ、きっと今後のよい恋愛にもつながるはずです。
オレンジさんの幸せを心から願っています。

 
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取材・文/宮島麻衣

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