良い塾・ダメな塾を見分ける方法は?

 

塾を選定する上でちょっとしたチェックポイントがあります。それらを五点にまとめ、それぞれに簡単な解説を付しておきましょう。(本記事ではそのうち三点を紹介します)

 

1.教育理念・指導方針・指導カリキュラムがちゃんと存在しているか
これらが明文化されていることが重要です。「教育理念」「指導理念」はその塾がどういう考えのもとで子どもたちを指導しているか、その「軸」をスタッフたちが共有できているかどうかが大切です。
  
2.子どもたちが勉強に専心でき、かつ家庭をケアできる環境を整えているか
広い空間をパーティションやパネルでただ区切っているような塾は論外です。コロナ禍の対策云々ということだけではなく、隣の「教室」の声が丸聞こえのまま授業を受けても、なかなか集中できません。塾を見学する際は、内装がしっかりしているかどうかをチェックすることが大切です。内装に手間をかけていない塾は、子どもの学習環境構築より経費削減を優先してしまっている証です。また、家庭へのケアが厚いかどうかも肝心です。講師がいろいろな校舎を回って指導するような塾は要注意です。担当講師と電話ですぐに話せたり、その日のうちに面談できたりする体制が整っている塾が良いでしょう。ここを面倒くさがるような塾は、そもそもサービス業として機能していません。
  
3.毎年安定した塾生数を保ち、幅広い学校の合格実績を有しているか
塾の説明会や見学会の際に、その校舎の塾生数をチェックしましょう。また、どのエリアから通塾しているのかも細かに尋ねるべきです。子の性格次第で、同じ小学校の子がたくさん在籍していたほうが良いケースと、そうでないケースの両面があります。そして、「合格実績」で見るべきところは、幅広いレベルの学校に合格しているかどうかです。難関校の数ばかりが目立つようであれば「強気」の受験指導をおこなう、裏返して言えば、「全敗」するような子が続出する塾である可能性も否めません。加えて、大手塾の合格実績は何十、何百という校舎の「合算」です。通塾候補となるその校舎単独の結果を調べましょう。ここが公表できないのであれば、その校舎の中学入試結果は上手くいっていないと見て間違いないでしょう。