コミュニケーションで大切なのは、ちゃんと気持ちを伝えること


――どうしても育児参加に関わることって、男女の対立を煽りがちなんですけど、そういう話を聞くと、コミュニケーションの重要性について考えさせられます。瀬戸さんは、他者とコミュニケーションをとる上で大事にしていることはありますか。

瀬戸 この人どんな人なんだろうなっていうのはすごく考えます。たとえばあんまり目を合わせない人だなとか、すごい笑いながら話を聞いてくれる人だなとか。まずは相手のことを知ろうとしますね。

基本的に自分から「僕はなんとかで〜」と語り出すタイプじゃないというのもありますけど(笑)。

――他者を知るのは楽しいですか。

瀬戸 楽しいですよ。いろんな考えの人がいるし。

――現実には相容れない人もたくさんいますよね。

瀬戸 そういう人には、まず合わないということを言います。特に仕事の場合は、どうしても付き合っていかなきゃいけないわけですし。だから、たとえ考え方が合わなくても、適切な距離感でやれるように、お互い言いたいことは言うとかルールを決めて、そのルール内で付き合う。

――お話を聞いていると、瀬戸さんには「直接は言わないけど、こう考えているから察してほしい」という発想があまりないんでしょうか。

瀬戸 察してくれる人であれば、察してというような態度をとるときもありますよ。でも、それは限られたケースで。実際のところ、ちゃんと言わないといけない人も多い。そこを見極めて、相手に合った接し方を選ぶことは大事ですよね。

 

 


頼もしいより、優しいと言われたい


――先ほど何が男らしいかわからないという話がありましたが、この現代を生きる中で、瀬戸さん自身がいいなと思う男性像はありますか。

瀬戸 うーん、難しいですね……(と、じっくり考える)。

 

――たとえば瀬戸さん自身は優しいと言われたいですか。それとも頼もしいと言われたいですか。

瀬戸 (即答で)優しい。

――それはなぜですか。

瀬戸 優しい方が人間っぽい感じがする。外見だけ見ていないというか、ちゃんと心がある感じがする。

――こうしたギスギスした世の中で優しくあるのはとても難しいです。