「イドコロ」は自分でつくることができる!

 

では、どのような空間が自分を守ってくれる「イドコロ」となるのでしょう? 伊藤さんはいくつかの例を挙げていますが、身体の免疫系に喩えて「自然系イドコロ」と「獲得系イドコロ」の二種類に分けています。

「自然系のイドコロは、生活を共同する集まり(≒家族など)、友人、仕事仲間である。これらは接する時間も持続時間も長く、意図的なイドコロづくりをせずとも生活の中で自ずと生じるタイプだ。獲得免疫的なイドコロは、趣味、公共空間、お店、オープンスペースなどである。これらは必要に応じて自分でつくったり見つけたりする。自然系のイドコロよりも流動性が高いし、お金を貸してくれたりハードな助け合いは起きにくいが、いい点は、自分の状況に合わせてつくったり消したりできるところである」

 

【伊藤さんが考える「イドコロ」の例】

自然系イドコロ
●生活を共同する集まり(≒家族その他)
●(親しい)友人
●仕事仲間

獲得系イドコロ
●強い趣味の集まり
●公共空間の気に入った場所
●日頃通える小さいお店
●有志でつくるオープンな空間
●文明から離れて一人になれる空間