ののちゃんが日本の歌の種をまく


いま、世間はコロナ禍で、毎日を普通に生きていくことすら難しい状況です。
CDをリリースして「ののちゃんの歌声が、癒やしになった」、「ののちゃんが心を元気にしてくれます」といった声もたくさん届いているそう。

「私自身ののちゃんの歌を聴きながら、作業中なのに何度も泣きそうになりました。
なぜ……? と考えた時、やはりそれは無心の歌声だからだろうと思いました。
2歳の子どもに『こうやったら上手く歌えるだろう』という歌唱テクニックはありません。ただ全身全霊で歌うのみです。
理屈でなく私たちの魂が共鳴しているのでしょう。
自分にはもう戻らない時間だからなのか、小さな歌う姿は尊い存在のように見えます。
『どうして人は歌うのか』という原始的な問いに対して、ののちゃんを見ていると答えが見つかるような気がするんです。

 

日本は、昔から四季の風景や、愛らしい動物たちの物語を童謡という歌にして、親から子、子から孫へと、歌い継いできました。歌い継がれなければいつかは忘れ去られてしまいます。
そんな古き良き時代の歌を令和の時代に繋いでくれる、ののちゃんは素晴らしい歌手です。
きっとこれからも、日本の歌の種まきをしてくれることでしょう」

 

『ののちゃん 2さい こどもうた』
¥2000/キングレコード
うた:ののちゃん(村方乃々佳)

2歳5ケ月で出場した「第35回 童謡こどもの歌コンクールこども部門」で「犬のおまわりさん」を歌い、史上最年少で銀賞を受賞。2020年12月26日に同大会の公式YouTubeチャンネルに歌唱動画がアップされると、「可愛すぎる」「癒される」と日本のみならず韓国のSNS上でも大きな話題に。おままごと、絵本、お人形、トランポリン、ブランコと歌が大好きな2歳児。
 

 

『歌って 笑って こねこと遊んだ ちいさいののちゃん』
村方乃々佳(著)、小川晃代・湯沢祐介(写真)
¥1320/講談社ビーシー

「コロナ禍で、ののちゃんはまさに癒しでしかない」「ののちゃんの歌声と笑顔に毎日元気をもらってます」「日本全国のおじいちゃんがののちゃんのサポーターだな」などなど話題沸騰の「ののちゃん」。息苦しい世相に彗星のごとく現れた2歳の歌姫が、3匹の仔猫と作ったはじめてのフォトブック。

写真集のメイキング動画はこちら!

取材・文/藤原武仁

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