小島慶子さんの連載「潮目の私たち」のなかで「『教えてZ世代』の若者搾取にモヤる理由」という記事が公開されたのです。

小島さんは記事の中でこのように書いていました。

SDGsは、流行りのお菓子じゃありません。人類全員にとって「命に関わる自分ごと」です。気候危機だって、プラスチックゴミだって、ジェンダー格差だって、人種差別だってそう。現状を変えるために、すぐに行動しないといけない。そこに切実な当事者意識を持ってアクションしている若者たちと、完全に他人事で自ら行動しようとしない大人たちとの断絶が問題になっているのです。
(2021年4月22日公開「潮目の私たち」より)

「一人称の問題意識を持たないまま、デジタルネイティブで、SDGsとかジェンダーとかにも関心が高いZ世代に、今どきの常識を教えてもらいたい! というのは若者搾取なのではないか」という小島さんの記事に対し、まさに「教えてZ
世代」企画を進行しようとしている〔ミモレ編集室〕に衝撃が走ったのです。

 


ただ私は、メンバーの皆さんが「私に何ができるんだろう」という一人称の問題意識を持っていて、「Z世代がとても自然にソーシャルグッドなことを成し遂げようとしている姿に触れて自分も変わりたい」という気持ちがあることを感じていました。

小島さんも、このように自らの「潮目」を感じて、変わろう、行動しようとしている同世代の女性を批判したかったわけでは勿論ありません。

記事公開と同時に、〔ミモレ編集室〕の皆さんには、私なりの記事の解釈と小島さんの思いを伝えました。

Eグループの皆さんは、記事製作の過程で「いつも社会貢献を求められるZ世代の虚しさ」について思いを巡らせ、きっとそれぞれに悩みながら取材を進めてくれたのだと思います。そして今日、その一回めの記事がようやく公開になったわけです。

私と編集室の皆さんとの一連のやり取りは、実は一部小島さんとも共有していました。そのやり取りの中から、なんと7月25日(日)に行われる〔ミモレ編集室〕の編集・ライティング講座に小島慶子さんに登壇頂くことが決定したのです。ミラクル⋯⋯ 。

予定調和でなく、日々いろんなことがありますが、〔ミモレ編集室〕は1年余りの活動期間を超えて、私が予想していたのよりも遥か上をいく、面白い場所に育ちつつあると思っています。

〔ミモレ編集室〕メンバーが作ったSDGs特集、ぜひご一読ください。読者の皆さまの「一人称の問題意識」を刺激し、何らかの気づきが得られる記事になっていたら嬉しいです。
 

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