40代からパリ生活を始めた無類の食いしん坊・井筒麻三子が、「のんびりゴロゴロしてても、美味しいものが食べたい〜」と考え出したレシピから始まった、お料理連載。ゆる〜っと簡単なのに、小洒落た美味しいものが作れるから、お料理が苦手な方、「今日の献立を考えるのが面倒」という時にこそ、ぜひ作って欲しいお料理が揃っています。

 
 


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フランスに住んでいるから当然ですが、「フランスのお料理が知りたい!」というリクエストを多く頂いておりまして。ならば家庭料理の定番、かつ大人も子供も大好きなヤツ……ということで、今回はウフ・ココットをご紹介します。材料を容器に入れて、オーブン(またはトースター)で焼くだけなので、とっても簡単! フランスでは前菜と捉えられていますが、朝食にもぴったりです。

ウフはフランス語で卵を意味し、ココットは厳密には、蓋と持ち手がついた耐熱鍋のことを指します。でも耐熱容器であれば蓋付きでなくても、何でも大丈夫です。日本だと、ココット料理というとオーブンにそのまま入れるスタイルが多いようですが、フランスでは容器をお湯に浸した湯煎状態で作るのが主流。湯煎の方が全体にゆっくりと熱が加わるため、卵の一部だけが固まらなかったり、逆に焼きすぎたりというのを防いでくれます。ひと手間かかりますが、格段に失敗しにくくなると思うので、試してみて下さい。

材料はシンプルにハムにしましたが、マッシュルームやベーコン、ソーセージ、ほうれん草など、卵に合うものならなんでもあり! シブレットの代わりにイタリアンパセリやバジルでも美味しいです。フランスではクレームフレッシュを使うので、酸味のあるサワークリームを使うのがベストですが、生クリームでももちろんOK。生クリームもない! ってな場合は、牛乳40mlとバター10g、片栗粉小さじ1/4を耐熱容器に入れてレンジでチンし、よく混ぜたものでも代用可能です。
ココットが出来上がったら、美味しいバゲットなどを添え、たっぷり浸して食べてみて下さいね。

フランス家庭卵料理の大定番、ウフ・ココット


 材料(2人分)

・卵 2個
・ハム 2枚
・サワークリーム(or生クリーム) 大さじ2強
・溶けるチーズ 大さじ2強
・シブレット(あれば)5〜6本
・塩 適量
・胡椒 適量

 作り方  

1 ハムはみじん切り、シブレットは小口切りにしておく。オーブンは210度に余熱を入れておく。

 

2 ココット(または耐熱容器)を二つ用意し、1のハムとサワークリームをそれぞれ半分ずつ加える。

3 2に卵を一つずつ割り入れる。

 

4 3に溶けるチーズを半分ずつ加え、塩、胡椒をふる。

5 大きめの耐熱皿に、ココット二つを入れる。熱湯を用意し、湯が中に入らないように注意しつつ、ココット容器半分ぐらいまでが浸かるよう注いで、湯煎状態にする。

 

6 5を210度のオーブンに入れ、9〜11分焼く(オーブンにもよりますが、9分だと全体に緩い液状、11分だと黄身が硬めの半熟に)。

7 ココットをオーブンから取り出したら、1のシブレットをふる。



「◯◯のレシピが知りたい」と言ったリクエストも、どしどしお待ちしております♪ 「作ったよ!」と言う方も、ぜひぜひお教えくださいね〜。
ではまた来週土曜日に、お会いしましょう〜!


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