夏、無償に恋しくなる和の涼菓子も……

 

日本の猛暑には、やはり涼菓子が合いますよね。「沖縄産黒糖使用の黒蜜で食べる黒糖ゼリーわらび餅のせ」¥299(税抜)は、持ち帰ってすぐに食べるのではなく、ぜひ冷蔵庫でひと晩よく冷やしてから召し上がってみてください。硬くはないけれど、絶妙な弾力を持った黒糖ゼリー。その上に溶けるというよりも、もはや“飲める”のではないかと思うほどなめらかなわらび餅がトッピング。仕上げにかける黒蜜はテクスチャーは“さらり”としていますが、甘さは濃厚。私たち日本人が大好きなぷるんととろりの2つの食感を楽しめる贅沢なデザートです。

 


パティスリーレベルのおいしさ、“ピスタチオプリン”

 

5月の発売以降、大人気の「ピスタチオプリン カスタードソースがけ」¥299(税抜)。
やわらかな甘さのピスタチオプリンの上には、ただのカスタードソースではなく、ピスタチオペースト入りのカスタードソースを重ねているため、ものすごく濃厚な味わい。そして驚くほどのなめらかさ。もはやプリンというよりも、スプーンを入れたときの感触がクリーム。なので“なめらかプリン系”が好きな人は絶対にお好きだと思います。 
ピスタチオ特有のあの香りも失われておらず、ふたを開けた途端、香りを楽しむことができます。そこへホイップクリームとシュトロイゼル(ホロホロとしたクッキーのような甘いトッピングのこと)が合わさり、パティスリー級のおいしさ。よーく冷やしたジャスミンティーで、ぜひ香りの競演をしてみてください。


初心者の人には3大ベストセラーがおすすめ

 

“黒糖ゼリーわらび餅のせ”を除いて、“マンゴープリン”も“ピスタチオプリン”もクセがあると言えばクセのある部類に入るデザートだと思います。でもここからご紹介するのは、長年「成城石井」で売れ続けているカップデザート。長く売れ続けているということは、つまり万人ウケがいいということ。間違いのないおいしさを持つ3つのカップデザートを紹介します。


● 写真左・モーモーチャーチャー ¥399(税抜)
2015年の発売以来、衰え知らずの人気を保つカップデザート。聞き慣れない名前ですが、シンガポールやマレーシアなどの家庭で食べられている「モーモーチャーチャー」は、簡単に言うとココナッツミルクベースのお汁粉のこと。「成城石井」の「モーモーチャーチャー」はとろっとろのココナッツブランマンジェとカスタードベースのアングレーズソースの上に、さつまいも、甘納豆、白玉団子がのっています。心にくいのが、あんみつやみつまめと同じく、アクセントに塩味の赤えんどう豆が使われていること。甘い中、ときどき現れる赤えんどう豆の塩気あるおいしさを感じると、本当によく考えて作られているなと感心します。

● 写真右・コーヒーゼリー ¥266(税抜)
「成城石井」のコーヒーゼリーは創業当初からある由緒あるデザート。北海道産牛乳を使用したミルクゼリーの中に、ゴロゴロとした大きな角切りのアラビカ種の中深煎りコーヒーを使ったコーヒーゼリーが現れる独特なコーヒーゼリーです。まろやかなミルクゼリーと苦味・香ばしさ抜群のコーヒーゼリー、合わせることで口の中がカフェオレ状態になるんです(笑)。すっきりとした味わいなのも、長年大人たちに愛される理由だと思います。
 

あの人気商品「プレミアムチーズケーキ」がカップに

 

そして最初に書いた、量が多くて食べ切れない看板デザートの「自家製プレミアムチーズケーキ」ですが、実はカップサイズもあります。「生プレミアムチーズケーキ」¥399(税抜)。クリームチーズにカスタード、生クリーム、そしてレーズン・アーモンドが入った超濃厚仕様のレアチーズケーキタイプのチーズケーキですから、カップサイズになっても大満足のボリューム。
こちらのチーズケーキ、コーヒーや紅茶も合いますが、夏の夕方、冷やした赤ワインと合わせていただいても最高です(邪道でごめんなさい。でも日本の夏に、常温の赤ワインは私、飲めません……)。


いかがでしたか、「成城石井」のカップデザート。今は駅構内にも進出しているので、買い物しやすくなりましたよね。ちょっと甘いものが欲しくなったとき、ぜひこのリストを役立てていただければと思います。
 


前回記事「食のプロが選ぶ「イセタンドア、オイシックス、大地を守る会」で買うべき”イチオシ食材”とは?」はこちら>>

 
  • 1
  • 2