あなたはコピー人間ではありません。自分だけの美しさを誇って


文章を読む限り、いずみさんが目指している「魅力的な女性」は、上司がよく話しかけている美人の同僚なのでは、と思ってしまいました。もしそうだとしたら、同僚の方といずみさんはお顔立ちも性格も、歩んで来られた人生も異なるはず。何が言いたいかというと、「誰かの真似をし張り合うキレイは、本当のその人らしいキレイなのかな?」ということです。

 

人って、それぞれ違った美しさがあるんです。お色気ムンムンの美しさもあれば、削ぎ落とされた美しさもある。「地味な顔立ちで美人じゃない」とご自分を卑下されていますが、旦那様は「そのままでいいよ」と言ってくださっているんですよね。それはつまり、「あなたはもう十分魅力的だよ」というメッセージにも受け取れませんか?

唯一無二の美しさを捨てて、“自分以外の誰か”を模倣することで上司を振り向かせられれば、あなたの心は満たされるのでしょうか。残念ながら、私はそうは思いません。「自分本来の美しさ」を受け入れてもらってこそ、自己肯定感は満たされると思うからです。

幼少期に愛されなかった、コンプレックスを抱えている、そうした背景をお持ちだからこそ、変わりたいという気持ちがあるのは理解できます。でも、旦那様はそんないずみさんだからこそ結婚し、愛の結晶であるお子さんをもうけられたはず。世の中には、奥様のことを毎日けなしたり、毒のある冗談を言ったりする旦那様も少なくありません。「直してほしいところは特にない」なんて面と向かって伝えてくれる旦那様は、そういませんよ!