旦那様にも決定権を与えて「共同責任者」になってもらいましょう


それから私たちが実践しているのは、先ほどお伝えした「分かち合うこと」です。大きなところでは、海外旅行は旦那様、国内旅行は私という風に、お出かけ先によって主な準備担当を分担。でも、この「分かち合う」というのは、単なる作業のことだけではありません。お互いにイライラを溜め込まず、2人で一緒に楽しむためには、「苦労と感謝を分かち合うこと」が何より大切なのです。

 

はまなすさんの旦那様は、夫婦イベントにもかかわらず“2人ごと”として捉えていらっしゃらない様子。それが、はまなすさんのイライラの発端になっているのではないかと想像します。頑張ってお膳立てしてあげても、「海が見える部屋って書いてあったのに少ししか見えないね」「写真より料理の量が少なくない?」など、一方的にケチをつけられたことはありませんか? はまなすさんが常に現場責任者を担ってくれることで、旦那様はやってくれて当たり前、落ち度があれば責めて当たり前、と勘違いしているのかもしれません。

そんな旦那様のファーストステップは、まず「当事者としての参加意識」を持ってもらうことだと思います。私が考えるのは、題して『候補出し作戦』!
①最初に、はまなすさんが行ってみたい旅行先やレストランを5つ候補出しする。
②その中から、最終的な行き先は旦那様に選んでもらう。

こうして決定権を分かち合えれば、2人はイベントの共同責任者。想像と少し違う出来事が起きてもどちらか一方を責めず、2人の思い出として受け入れることができると思うのです。

5つ候補出しするのも大変な作業ですが、素敵な場所や美味しいお店の情報がSNSにあふれている今、流行に敏感な女性の方が“情報ツウ”という側面もあると思います。はじめのうちは一歩譲って、腰の重たい旦那様のモチベーションを下げない工夫のひとつとして、試してみてはいかがでしょうか。