では、英語をいつ、どうやって、どのくらい聞かせればいいか。答えはカンタン!

おうち遊びをしているときに、さりげなく流したり、車の中でかけたりと、BGMとして英語の音を与えていきましょう。お子さんの耳に入ればいい、くらいの軽い気持ちで、無理のない範囲で、好きなだけ流せばOKです。

コツは、同じ音源をくり返し聞かせること。何度も聞いているうちに、お子さんがフレーズをかたまりで記憶して、発語につながるからです。耳で覚えておけば、後に文字が読めるようになったら「歌詞を紙に書いてみる」といった高度な学習にもつなげることができます。
 

2歳を過ぎたら、テレビ・スマホ・PCの「画面」を上手に活用する


今はテレビだけではなく、YouTubeにも多様な英語のコンテンツがありますし、英語のDVD 教材もたくさん売られています。2歳を過ぎたら、「画面」つまりテレビやスマホやPCを「上手に利用」しましょう。

 

2歳という年齢は、メディアと付き合うにあたって、かなり重要です。研究によると、1歳半から2歳半の間に脳の情報処理能力が変化し、テレビに集中しやすくなるのです。生身の人間からしか学べなかった子どもが、この年齢の前後から、画面から情報を取り出す術を学んでいきます。

 

ただし見せすぎは禁物。APP米国小児科学会は「1日2時間以下」を推奨しています。画面に集中している間、幼児の心と体の発育にとって、「最も大切な活動」がおろそかになるからです。その大切な活動とは……家族とコミュニケーションを取ること、体を動かすこと、睡眠です。1日2時間以上テレビを見る子どもは、集中力の持続時間が少ないというデータがあります。

では、どんなものを見せればいいでしょうか。PCやスマホで世界中のコンテンツを見ることができる今の時代、選択肢はたくさんあります。市販の英語教材のDVD を活用してもよいし、アニメなど子ども向けの番組を英語で見せてもよいでしょう。

番組選びのコツは2つ。
(1)今お子さんが日本語で楽しんでいるものと同じような内容であること
(2)あまり長くないもの。つまり、興味を持って見ることができて、飽きずに最後まで見ることができるもの

わが家では、2歳を過ぎてから、「おさるのジョージ」「きかんしゃトーマス」など、お気に入りの絵本のアニメ番組を見せていました。

子ども向けのアニメ番組は、1話が短いので使いやすいです。DVDなら英語音声のみで字幕オフ、テレビのリモコンの「音声」で「英語」を選んで番組を見せましょう。日本語のみならず、英語の字幕もオフです。字幕をオフにするのは、英語の音声だけに意識を集中するためです。