モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。44歳の彼女が、ファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。

健やかに楽しく生活していくための現在地を探るべく、「クレアージュ東京エイジングケア クリニック」でホルモンドックを受けたはまじ。前回は、その結果を院長の浜中聡子先生に伺いました。女性ホルモンの「エストロゲン」や「プロゲステロン」も正常値。女性ホルモンの分泌にかかわる「甲状腺ホルモン」も、更年期以降気をつけておきたい「骨密度」の数値も問題なし! 今回は、筋肉量と代謝について詳しくお聞きします。

 


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ホルモンを調べるだけで見えない体型の悩みまでわかる!?

 

はまじ:検査結果に異常がなくて、ほっとしました。

浜中先生:まったく問題なかったですね。ただ、浜島さんは普段、あまり激しい運動しないんじゃないかしら?

はまじ:えっ! なんでわかったんですか!? あまりしないんです……。

浜中先生:これは、無酸素運動をあまりしない人に見られる特徴なんですが、成長ホルモンの量があまり多くないんです。成長ホルモンと聞くと、子どもの身長を伸ばすものというイメージがありますが、成長期の子どもだけでなく、あらゆる年代にとって重要な働きを持っています。そのひとつが、脂肪の分解です。成長ホルモンは、思春期をピークに徐々に減り、30~40代で50%、60代で30%ほどになります。年齢を重ねると、おへそより下に脂肪がつきやすくなるいわゆる〝中年太り〟は、成長ホルモンが減って、代謝が落ちるために起きやすくなるんです。

はまじ:うわ~、ホルモンで私の体型までわかっちゃうんですね⁉ 私、お腹周りがブヨブヨなんです(笑)。

浜中先生:浜島さんはスタイル抜群でいらっしゃるから、そんなことはないと思いますよ。だって内臓脂肪レベルは相当低いですから。

はまじ:上手く洋服で隠してるだけです(笑)。運動を取り入れるなら、どんなものがいいのでしょう?

浜中先生:成長ホルモンは、無酸素運動をすると、筋肉中に乳酸が作られ、その乳酸が脳下垂体に届き、成長ホルモンの分泌が刺激されて、中性脂肪が分解します。つまり、ランニングなどの有酸素運動ではなく、筋トレなど無酸素運動がおすすめです。

 

はまじ:筋トレかあ……。私、毎日のように息子と公園で3時間くらい過ごしていて、時々、ゾンビごっこをやってるんです。逃げ回る子供たちを相手に私がゾンビ役でノロノロと追いかけるんですけど、 普通の鬼ごっこと違って動きがゆっくりな分、 瞬発力より持久力が求められる遊びかもしれません(笑)。

浜中先生:(笑)。浜島さんにとっては、ゾンビ役を迫真の演技で演じることがいい全身運動になって、カロリーを消費しているのかもしれないですね。そういうことなら無理に筋トレをしなくても大丈夫ですよ。やっぱり無理にやることは続かないですし、お子さんがいると、自分のことばかりをストイックにできませんものね。私も息子がいるのでわかります。それに、無理に筋トレして、酸化ストレスを高めてしまっては本末転倒です。みなさんには、運動とストレスのいいバランスを見つけてほしいですね。


左右の筋肉量の差を知るだけで体の変調が予測できる

浜中聡子
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック 院長
医学博士。国際アンチエイジング医学会(WOSSAM)専門医、米国抗加齢医学会(A4M)専門医、米国先端医療学会(ACAM)専門医[などの資格を取得。 女性の頭髪に関する悩み(抜け毛・薄毛・育毛・白髪など)から更年期・女性ホルモンといった悩みを専門分野として治療を手掛けている。

浜中先生:浜島さんの検査結果を見て、さすがだと思ったのが基礎代謝量。筋肉量は少ないのに、基礎代謝量がこれだけ高いということは、生まれながらにして燃えやすく、脂肪がつきにくい体です。

はまじ:それは両親のおかげが大きいかもしれません。姉もまったく同じ体型をしているので。お母さん、お父さん、ありがとう(笑)! 不思議に思っていたことがひとつあるんですが、基礎代謝量や筋肉量、体脂肪量などは、どうやって検査していたんですか?

浜中先生:検査日に計測器に乗っていただきましたよね。微電流を流して筋肉量や内臓脂肪量などを測っていたんです。ちなみに、ご家庭やジムなどで測ると、乗る体組成計によって数値がバラバラという方がいますが、確かに体組成計のタイプによって誤差は生じます。しかし、医療機関で使っているものは全身に微電流を流していますので、安心してください。

はまじ:腕と脚の筋肉量を左右それぞれで測定しているのは、なぜですか?

浜中先生:左右のバランスの差によって、身体の変調を予測することができるからです。バランスがよくないと、特定の部位に負担がかかりやすくなったり、筋肉が疲れやすくなったり、炎症や痛みなどが生じやすくなります。できるだけ、左右差はないのが望ましいのですが、浜島さんは腕も脚もほとんど同じで、本当にすごいですね!


はまじ44歳!ホルモンドックを受ける!
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