(1)テーマを決める
(2)タイトルを決める
(3)アイコンを決める

いずれも「覚えてもらう」ことを重視したプランを考えてみましょう。

(1)テーマは最初は絞って、後から広げる

 

いろんなことを綴っていきたい、うちのブランドの良いところをいろんな角度から発信したいと考えがちですが、バリエーションがないほうが覚えられやすいです。紹介するカテゴリーや切り口をなるべく絞ってください。

「映画」「料理」でもまだ広すぎるくらい。「韓国映画」や「どんぶりご飯」くらいまで絞りたいですね。絞ったテーマで最初の5回くらいは連投してください。「どんぶりご飯の人」というあだ名(トレードマーク)が浸透してきた実感がもてたら、どんぶり以外の料理のバリエーションを見せていってもいいかもしれません。

 

(2)タイトルはテーマが想像できるものを


「日々のこと」とか「〜日和」とかつけたくなる気持ちはよ〜くわかるのですが、ダメです(笑)。すでにかなりの有名人でなければ、ゆるっとしたなんでもありなタイトルはおすすめしません。

「Ti voglio bene!=イタリア語で愛しているです」など、外国語の素敵な言葉もつけたくなる気持ちはよ〜くわかるのですが、ダメです(笑)。パッと誰でも読めて、説明しなくても意味がわかるほうが覚えられやすいからです。テーマとぴったりで洒落た外国語をどうしても使いたいときは、サブタイトルやキャッチに。

先ほど決めた狭いテーマ「韓国映画」や「どんぶりご飯」を入れるなど、タイトルを見ただけでどんなことについて書かれてそうか想像がつくものがいいです。あとあと、タイトルと違うこと書いてもいいです!


(3)アイコンは小さくても識別できるものか色に


アイコンとは、SNSならアカウント画像、ブログならプロフィール画像のことです。

「プロフィール写真は顔写真がいいですか?」とよく聞かれるのですが、必須ではないと思っています。しかし、絶対顔は出さないという強いポリシーがあるわけでなければ顔をおすすめします。顔を出すメリットとデメリットについては、別の回であらためてお話ししたいと思っています。

顔写真ではなく、イラストやお気に入りの写真を使っても良いです。その場合、写真の著作権・肖像権にご注意ください。タレントやキャラクターの画像使用は基本NGです。

リンゴ、イチゴ、イルカ、コアラなど自分を示すモチーフをアイコンにする手もあります。子どもの頃のあだ名や似ていると言われたことのある動物などをトレードマークにするのもいいですね。オレンジ、イエローなど自分のキーカラーを決めるのもおすすめです。アイコンを見ると「あの人の記事だ」と印象に残ることが大事なのです。


最初に決めたことはいつでも変えてもいい

 

「ボーダーの人」「どんぶりご飯の人」「コアラのアイコンの人」と覚えてもらったら、実はこんな一面もあるんです、こんなこともできるんですとテーマを変えていっても構いません。あるいは、しばらく決めたテーマで続けてみて、思ったより反応がないなと思ったら、意図的に違うテーマを混ぜてみましょう。

WEBの良いところはいつでも変えられるところです。自分がもともとの意図と違っても、人気のあるテーマに変えてもいいですし。タイトルやペンネームごと変える手もあります。こう決めたのに、こうしますと宣言してしまったのに……と気になるのは自分自身だけで、見る人はあまり気に留めてないものです。

今回ご紹介した案は、あくまで悩んだら「覚えやすい」ほうを選択してみてというサジェストで、正解ではありません。

毎分毎秒、何億とコンテンツが流れていくインターネットのタイムラインの中で、見つけて覚えてもらうってものすごく大変なことです。戦略をもって挑み、違ったらサクッと変えるという方針で大海原へ漕ぎ出しましょう!

次回からはいよいよ「執筆」に入っていきます。


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