案外なんとかなる、の真相


Cさん:悩んでいる人も多いと思うんですけど、今この場で現在の配偶者の顔を思い浮かべてみて、そのときに懐かしいとか温かな気持ちになるならやり直す方向で考えてみた方がいいかも。でも無理だって思うなら、まずは最低限の暮らしを国がどれだけ補償してくれるかを調べてみて。

 

Aさん:そうですね、そういうことを調べるのが大事だと思います。
急いで決断すると離婚交渉もうまくまとまるかわからないので、生活にかかるお金の相場とか、シングルになったときに受けられる制度など、調べてから動いた方が良いと思います。

Cさん:そうそう、子供がいるならなおさら。配偶者がいて子供がいる生活か、自分と子供だけの生活。どちらの方が笑顔でいられるか。そこをまず考えてみてほしいかも。

Bさん:私は幸い仕事には恵まれていますが、一人で仕事、子育て、家事もしていてどうしようもなくなったときに、母に泣きながら電話したことがあったんです。
そのときに、「自分で決めたんだから、自分でやるしかない」って言われて。それで目が覚めました。

さちこ:Bさん、お仕事も責任ある立場ですし、お子さんもまだ手がかかる年齢ですもんね。

Bさん:だからこそ、母の言葉がきっかけで「子供たちの母親も、仕事の代わりも誰もいない、私がやるしかない!」と覚悟を決めることができたのかも。

さちこ:覚悟を決めると、自分ができることも増える気がします。自分の限界が少しずつ、ジリジリ広がっていくような。

ただ自分で「できない」と決めつけていただけで、実はこなせることって意外なほど多く、それが経験者の方がよく仰る「案外なんとかなる」の真相なのかもしれませんね。