結婚の条件に囚われているのは、あなたの方かもしれません


家計分担のポジティブ面に目を向けられれば、きっと彼にお金の話もしやすくなるはず。彼の方が先陣を切って、話しづらいお金の話をしてくれたのです。ナナさんもこの機会をチャンスだと捉え、色々と聞いてみてはどうでしょうか?
「どんな投資をしていて、損益はどうなの? 詳しくないから教えてほしいな」
「もしもお給料で食費が賄えない時は、サポートしてもらえる?」
「産休・育休で仕事を離れる場合に備えて、ふたりで毎月貯金するのはどう?」

などなど……。

結婚前にお金の話をするのは、ロマンチックさが損なわれるのでは……と心配かもしれませんね。でも、下手な見栄を張らず嘘をつかず、ご両親に結婚のご挨拶をする前に、きちんと家計への協力を願い出てくれた彼のこと。ロマンチックさを打ち消さない程度に穏やかな口調で話せば、真摯に答えてくださると思いますよ。「この人で本当に大丈夫なのだろうか」というナナさんの疑問についても、私は「きっと彼で大丈夫ですよ」とお答えしたいです

ナナさんはもしかして、レクサスに乗り、投資もしていて、毎回食事をご馳走してくれる彼に、白馬の王子様や玉の輿を夢見てはいませんでしたか? 「家計にお金を入れること」を結婚の条件のように提案されたことで、一気に現実に引き戻され、今までとのギャップに戸惑われた気持ちもわかります。ですがその一方で、ナナさんは金銭面を含めて「守ってもらうこと」が、彼への結婚の条件になっていなかったでしょうか。結婚は夢物語ではなく現実です。王子様に一方的に守ってもらうのでは、パートナーシップは成立しません。お互いに「守り合い、幸せを築き合う」ことで、夫婦関係は成り立つのだと思います。

今一度、胸の内にある“彼への確かな愛情”にしっかり目を向けてあげてください。そうすることで、ナナさんご自身が結婚の条件に囚われていたことに気づくかもしれませんよ。「後悔のない選択をして、幸せな人生を歩んでいきたい」というナナさんの願いは、誠実な彼とならきっと叶えられるはずです。

 
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取材・文/金澤英恵


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