天気の影響で体調に変化が起こる「気象病」。潜在的な患者数はなんと1000万人(!)とも言われています。お話を伺ったのは、「気象病」研究の第一人者で天気痛ドクターの佐藤純先生。よく低気圧が近づくと頭が痛くなるのは、内耳の「気圧センサー」が働き自律神経を刺激するためという気象病のしくみがわかった1回目に続き、今回は「気象病になりやすい人」の特徴をお聞きします。働き世代は特に注意かも?!

 


「気象病」は女性が多いようですが、その原因は?
→ 男女による差も、年齢による特徴も「気象病」では見られません。


私が診察する「気象病」の患者さんたちを見る限り、症状などに、男女による明らかな差は確認できていません。年齢も下は10歳以下から上は90歳まで、実に幅広い年齢層の患者さんが診察を受けにいらっしゃいます。強いて言えばですが、忙しい日常を送っている30〜40代の働き盛り世代は、全体の平均値よりも若干多い印象を受けます。

厚生労働省などの統計調査でも、片頭痛や緊張型頭痛、筋骨格系の痛み、腰痛や肩こりなどは30〜40代がボリュームゾーン。若い頃は異常を感じなくても、加齢や疲労の蓄積なども起因して、内耳の気圧センサーが敏感になったり、自律神経に悪影響が出やすくなる人が増えてくるのかもしれません。


「女性が気象病になりやすい」わけではないが……


「気象病」は気圧が自律神経に影響を与える、という考え方なので、男性よりも自律神経が脆弱な女性は、より気象の影響を若干受けやすい、とは言えるかもしれません。40代後半から出てくる女性の更年期症状は、まさに自律神経症状ですよね。

お母さんが気象病で頭痛持ちの場合は、遺伝によってお子さんも同じように、気象病による頭痛持ちというケースも見られます。同じようなタイミングで、お母さんと子どもが体調を崩すというのも、女性の気象病ならではの現象だと言えます。

ちなみに、私が監修をした「ウェザーニューズ」と「ロート製薬」が共同で行なった『天気痛調査2020』というアンケート調査では、<あなたは天気痛を持っていますか?>という質問に対し、「はい」または「持っている気がする」と回答した女性の割合は、男性をはるかに上回りました。そもそも、女性は男性に比べて「片頭痛持ちが3倍多い」とされるので、その背景も無視すべきではありませんが、私としては非常に興味深い結果でしたね。

 
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