遠くにいても介護は可能。自分なりのやり方を模索しよう


離れて暮らしている親を介護する場合、身の回りの世話をすることはできません。遠くからでは介護できないと決めつけずに、離れてできる介護の方法を模索して。

兄弟姉妹で分担したり、一人っ子なら、周りの親族の手を借りるなど、家族みんなで協力する体制作りをします。要介護度が上がると在宅介護を遠距離で行うのは、難しくなります。現状より状態が悪くならないように、見守りを行うことが大切です。

たとえば、毎月決まったペースで帰省すると、「その日が来れば、子どもに会える」と親の安心感につながります。また、親が安全で快適に暮らせるように、転倒の危険がある段差の改修工事をしたり、離れて暮らしていても見守りができるよう遠隔見守りカメラや安否確認のサービスの利用も有効です。

民間や自治体の宅配食サービスの手配を担当することで、見守りや食事を作る負担を軽減できます。また、毎日2〜3分でもいいから電話をすることで、声の様子や話しぶりなどで親の体調を確認することもできます。また、帰省した際に、親が親しくしている友人や近所の人に挨拶しておくことで、緊急時にすぐに駆けつけられないときに、代わりに対応してくれるなど、助けてもらえるかもしれません。

 

遠距離の子どもが着手するといいこと

①毎月「第2・第4土曜日」に行くなど、子どもは定期的な訪問日を決める。親もカレンダーに印をつけるなど、その日を楽しみにする
②手すりやポータブルトイレの設置、転倒防止のための工事などバリアフリー化は徹底的に
③遠隔見守りカメラやセンサーを設置。自治体の「安否確認サービス」や「緊急通報サービス」も登録する
④宅配食サービスを利用して食事の手配やネット通販で食材の手配など。親の好物を届ける目的で
⑤毎日きょうだいでローテーションを組んで電話を。見守りカメラで不審なことなどがあったときにも、すぐ電話をして確認する