日々片づけに追われている方の中には、散らかって、片づけして……という終わらないループに頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。なんとなく片づいても、すぐに散らかってしまう部屋。ですがちょっと待って! 片づけには、実は「この順番で進めればスムーズにいく」という流れがあるのです。“ときめくかどうか”の基準によって片づけで残すモノを決める「こんまり®︎メソッド」を編み出し、「片づけによって人生が変わる」ことを伝え続けている“こんまり”こと近藤麻理恵さん。本日は、こんまり®︎流メソッドに沿った「片づけにおける5つのステップ」をご紹介します。  

本連載では、こんまり®︎流片づけのコツを伝授するWEBマガジン「片づけの学校」より、人生を上向きにする片づけ法を、ミモレで数回にわたってご紹介していきます。  

 


【こんまり®︎流片づけ法】挫折しない「5つのステップ


片づけのステップを紹介する前に、片づけをするときに大切にして欲しい2つのことをお伝えします。それは「残すモノを決めること」と「モノの定位置を決めること」。この2つをベースに、5つのステップで片づけを進めていきましょう。
 

Step1 理想の暮らしを考える


片づけに入る前に、あなたがどんな空間で暮らしたいのか、理想の暮らしを想像してみてください。洗濯物など一切散乱していないゆったりとしたソファで、夕食後はアロマを焚きながらリラックス。リビングの一角には四季折々の花が飾られていて、お気に入りのアーティストの絵がさりげなく置かれている──。

 

どんな些細なことでもいいので、片づいた部屋で余裕を持って生活している様子を具体的にイメージしてみましょう。これは片づけが成功するか否かを左右する大切なステップなので、じっくり考えてみてください。

理想の暮らしを描いてから何を残すかを決めていくと、自分がどんなモノに囲まれてどんな生活をしたいのかが明確になっているので、モノに触れた時の「ときめき」も強く感じられます。理想の暮らしなんてよくわからないという方は、雑誌やSNSに溢れる素敵な写真を見てイメージを膨らませるのもひとつの手。「羨ましいけど私には無理!」ではなく、「自分がこんな家で暮らしたら……」とポジティブに、具体的に、ありありと妄想してみましょう。すると不思議と「どうすれば幸せになれるか」ということまで見えてくるはずです。


Step2 モノ別に片づける


イメージが固まったら、いざ片づけを開始! このときにポイントになってくるのが、「場所別」ではなく「モノ別」に片づけていくということ。今日はクローゼット、明日はキッチン……と収納スペースごとに進めるのではなく、モノを軸に片づけを進めていきます。衣類を片づけたければ、クローゼットだけでなく、家中のありとあらゆる場所から洋服をかき集めてきましょう。そうしてまずは持っているモノの全体量を把握し、そこから片づけを始めていきます。

モノが片づかない人の中は、同じモノをいくつも持っているということが多々あります。例えばハサミ。キッチン用と事務用など用途が分かれていればいいですが、探してみたら実は事務用ハサミが自宅に5個も6個もあった……なんていう状態は必要ないですよね? ハサミに限らず、同じカテゴリーのモノが2カ所以上の収納場所に分かれていて、しかも必要以上に持っていた、というケースはよくあることなのです。

衣類にしても、すべてのモノを集めてみたら、似たようなパンツがいくつもあった……ということがあるかもしれません。ですがモノ別に片づけができると、次に何を買えば良いのかということも明確になり、買い物をする際にも無駄がなくなります。

 
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