髪のトレンドはストレートから揺れ動く髪へとシフトしています。うねりや広がり、直毛、硬毛など、髪の不都合も見事に解決するレイヤースタイルで、軽やかさと空気感のある新しい私へ!

 


ボブからのイメチェンもラク!
秋はレイヤーを足してスパイシーな髪に


昨年からヘアトレンドは「ボブ一色」でしたが、この秋、スタイルチェンジをする人が多くなっています。都内の人気サロンSTRAMAのオーナー・豊田さんによれば「秋冬の重いファッションがしっくりくるように、髪を軽くする人が増えています。人気のストレートボブに飽きた人でもレイヤーを足すだけでエアリーさが加わって新鮮さが生まれるんです」とのこと。

そもそもレイヤーとは、“髪に段差をつけ”て、直毛や多毛の髪に躍動感を与える日本人の髪質にぴったりのカット法。毛束が自然にスゥイングするので、その動きを利用すれば頭や顔の形を上手にカバーして補正することができ、小顔カットの代表格なんです。また、まとまりにくいクセ毛や広がる髪でも不要な部分が削ぎ落され、丁度よいボリューム感やクセ感に収まるため、パーマなど他の施術をしなくても簡単にお悩みカバーができる利点も。

カットだけでも様々なメリットがあるレイヤースタイル。髪のシルエットをリメイクした“脱・コンサバ”なデザインを紹介します。


ミディレイヤーで作る無造作感。
あえて黒髪でクールに寄せてみる

 

しんかわまさみさん・45歳

元々クセ毛の人はもちろんのこと、エイジングによるうねりやクセが気になりだしたら、レイヤーを入れたミディアムで、大胆なムーブスタイルを楽しんでみて。前上がりのシルエットでベースを作ったら、中間からくびれを作るようにレイヤーを入れると、指巻きドライだけでフワッとしたスタイルの完成です。黒髪×センターパートで、ちょっとグランジっぽく仕上げるのも冒険的。
担当スタイリスト・豊田永秀さん(STRAMA)

Side
トップ、サイド、えり足それぞれのセクションに高低差をつけるようにレイヤーを入れているため、広がりやすい人や多毛でもくびれ感が出て、適度なまとまり感をキープできます。直毛ならミックスパーマをプラスしても。
Back
耳後ろなどの毛量がたまりやすい人でも、レイヤーを入れることでモサッと感が解決。ミディやセミロングのクセ毛でも、後ろ姿がすっきりとします。

 Point 

 

手のひらで毛束をすくうよう下からホールドしたら、軽く揉み込んだり、もう一度指巻きしたりしながらカールのバウンズ感を作っていきます。

ヘアスプレーを使って
無造作エアリーをキープ

髪を乾かすときは、毛束を指巻きにしながらドライ(直毛ならアイロンで巻くかパーマを)。その後、毛束を軽く崩す感覚で広げたら、スプレーを全体にふんわりと吹きかけます。その後、手のひらで毛束をすくうよう下からホールドしたら、軽く揉み込んだり、もう一度指巻きしたりしながらカールのバウンズ感を作っていきます。



モードだけどどこか大人可愛い。
毛先コンシャスなショートレイヤー

 

よしいちひろさん・42歳

揺れ動く毛先のアンニュイさがたまらない、愛らしさ漂うショートレイヤー。重さのあるマッシュベースにレイヤーをプラスし、毛束の遊び心をアピールしました。「あえて前髪を眉上に設定し、今っぽい個性を引き出すと一気に都会的。短めバングはこの秋冬、大注目のデザインです」と担当の百冨さん。抜け感のあるピンクブラウンのカラーで、秋のモードをとことん楽しむのもアリです。
担当スタイリスト・百冨友香理さん(bloc japon)

Side
サイドの長さに対し、えり足を長めに残したソフトウルフなラインがクール。毛先を中心にバームで毛束感を与えると、ラフな印象に。
Back
クセ毛の人は、クセを生かすようにバームで動きを出すと、後ろ姿にもフワッと感が。直毛なら髪全体にニュアンスパーマをプラスしても。

 Point 

 

イヤーアクセが引き立つ
無造作なまとめ髪でセンスアップ

えり足を長めに設定しているので、ピンでまとめたり、ゴムで一つに縛りやすいのも特徴。耳前の毛束をあえて垂らすと、外国人風のニュアンスヘアに仕上がります。ピアスなどのアクセも引き立つので、スタイリッシュな雰囲気に。


ショートレイヤー×カールで
コケティッシュな雰囲気を楽しむ

 

高杉薫さん・46歳

タイト&カールのコントラストがおしゃれな、ウルフレイヤースタイル。ハチから下だけにレイヤーを入れているので、トップはすっきりとコンパクトに収まるのが特徴です。耳下からえり足と前髪に1カールのパーマを加えれば、まるで外国の子供のようなカーリースタイルに! マニッシュなファッションと合わせれば、ワンランク上のおしゃれを楽しめます。
担当スタイリスト・SAKURAさん(Cocoon表参道)

Side
えり足側のみカール感が強調されるので、カーリースタイルでもすっきりコンパクトに収まるのが特徴です。
Back
バックのレイヤーは、高く入れ過ぎると老け見えしたり古臭い印象に。下半分だけにレイヤーを入れることで、モード過ぎない自然な丸みをキープ。

 Point 

 

ウェット感を操って
頭と顔を小さく演出!

タオルドライをした髪に、手のひらに広げたヘアクリームやバームをなじませて毛束感とツヤを与えます。仕上げにサイドを耳かけすると、シルエットに締まりが出て小顔効果も高まります。


いかがでしたか? 首から上に軽さが加わると、秋の重ね着やジャケットスタイルなどでも抜け感が生まれて、着こなしの幅が広がります。
また、揺れる毛束は骨格をきれいに見せるため、頬をシャープに演出することもできます。髪だけでなく全身が若返ってみえるレイヤーヘア。この秋のトレンドを参考にしてみてください。

Salon Data

• bloc japon
東京都渋谷区宇田川町32-7 HULIC &New UDAGAWA11F
tel. 03-3462-0070

• STRAMA東京都港区南青山4-18-10-B1F
tel. 03-6804-5388

• Cocoon 表参道東京都渋谷区神宮前 5-6-5 Path 表参道 A棟 B1
tel. 03-5466-1366


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撮影/古谷利幸
取材・文/小澤佐知子
構成/國見香

 


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