自分を愛していない人に、幸せな人はいない


愛を感じて、不愉快な思いをする人は、まずいません。愛というのは、最強の「幸せ物質」だからです。だから、自分の内側に愛が多くある人ほど、幸せ感を得ることができます。
たとえ、家族、パートナー、友達がいなくても、ペット、植物などを愛するのでもいいのです。そして、なかでも一番愛したほうがいい存在というのは、「自分自身」です。

 

おそらく、自分を愛せていない人で幸せだと思える人は、あまりいないでしょう。なぜなら、自分を愛せないと、本当の意味で、自分以外の人を愛せないため、自分の内側から愛(幸せ物質)が増えにくいからです。
愛は、人から愛してもらえば増えるものではなく、自分が愛せば愛するほど、自分の内側から増えていくもの。そして、自分を愛し、心にたくさんの愛を持っている人だからこそ、人にも愛を注ぐことができるのです。

でも、自分を愛していない人ほど、「人からの愛」を追い求めます。人から愛されることで、愛を増やそうとしてしまうのです。でも、たとえ愛されたところで、自分が愛さないと、愛は増えません。
さらに、「愛を乞う人」は、人に依存しやすく、相手の言動次第で自分の幸せ度合いが変わってしまうため、とても不自由な状態に陥ってしまいます。
でも、その“依存している相手”のことを愛しているのか、というと、「(自分の愛の不足感を埋めるために、)相手を“必要としている”」だけで、本当の意味で、愛しているわけではないのです(=自己愛)。だから、いつまでたっても、自分の内側に愛(幸せ物質)が足りない状態になってしまうのです。

さらに、自分を愛せてない人ほど、不幸になる言動をしやすい傾向があります。自分嫌いな人ほど、深い劣等感を抱えています。そして、自分を認められていない人ほど、優越感を刺激されるような“甘い罠”にひっかかりやすい傾向があります。
つまり、社会的地位(出世)、お金、魅力的な異性をチラつかされることで、まんまと罠にひっかかってしまい、残念な行為をしてしまう可能性が高いのです。相手が悪いと、一度、悪事に手を染めてしまったことで、ずっとゆすられてしまうこともあるでしょう。
世の中には、相手を自分の思い通りにするために、“甘い罠”を使う人もいるので、気を付けたほうがいいのです。

逆に、自分を愛し、きちんと肯定できている人は、道を踏み外しにくい傾向があります。自分を好きなままでいたいから(逆を言えば、自分を嫌いになるようなことをしてしまったら、苦しむことを分かっているため)、「自分を誇れなくなることはしたくない」と考えるのです。
そういう人は、人にコントロールされにくいもの。それが、こんな世知辛い世の中であっても、幸せに生きるための「強み」になるのです。

だから、幸せ者になるために大切なことは、「自分自身をしっかり愛すること。そして、自分以外の存在にも愛情を注げる人になること」といっても過言ではありません。
愛するとは、「“ありのままの自分(相手)”を受け止め、成長を願うこと」です。自分に理想を押し付けて、責めるようなことをせず、日々、少しずつ成長していき、自己を肯定できるようになることが、「幸せの一歩」だといってもいいでしょう。

私たちが一番求めているものは「幸せ」であるにも関わらず、それがどういうものかを理解しないまま、“偽の幸せ”を追いかけてしまう人は少なくありません。
幸せの本質を理解し、日々、手元にある幸せに気づき、「私って、実は、幸せ者なんだな」と実感できる人になりたいものですね。
 

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