一般的に40代はキャリア上の停滞期に陥る人もおり、難しい時期です。「キャリア・プラトー」という言葉を聞かれたことはありますか?「プラトー」とは高原の意味で、ある程度まで経験やスキルを積み上げてきたものの、ミドル世代になって成長実感がなかなか得られずその後の自身の展開に行き詰まりを感じている状態を指します。

 

女性の場合はちょうど更年期とも重なりますから、体調面でも厳しさを感じ、さらに育児や介護なども重なり悩みが深まる時期でもあります。

では、こうしたキャリアの停滞期をどう乗り切っていったらいいのでしょうか?
私は大きく2つのことをおすすめしています。

 


「越境体験」で停滞を抜け出す
 

ひとつは「越境体験」をしてみること。「越境体験」とは「現在の自分が置かれている環境とは違う環境に身を置くこと」で、具体的には副業・兼業(パラレルキャリア)や外部での学び直しを指し、キャリア形成上でも大切なことだと近年注目を集めています。

私が共同代表をする会社ではフリーランスとして働きたい女性たちの仕事のマッチングをしていますが、この一年ほどは副業希望の人が非常に増えました。背景にはコロナ禍でリモート勤務になり時間の自由度が増したこと、ここ数年で副業を解禁する企業が増加したことなどがあるようです。


副業・兼業をすることで得意なことや好きなことを活かせて自分の自信につながったり、日常を飛び出すことで自分の強みを再認識できたり、人的ネットワークも豊かになったり……さまざまなメリットがあります。日常とは異なる体験を通じて成長実感が得られるのも「停滞」を抜け出す助けになります。