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眞子さまのご病気...「皇族のストレス」を国民は理解できるか?

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眞子さまの結婚を機に、国民も思いを巡らして


「だいぶ前のことですが、皇族の方から『学校でクラスメイトから、面と向かって『税金ドロボウー』と言われてショックだった』と聞いたことがあります。その方は、『子ども同士のたわいのない会話だった』と思えるようになるまでにずいぶん時間がかかった、とおっしゃっていました」

特別の立場にある皇室の方々は、常に世間から一挙手一投足が注目されています。多かれ少なかれ、皇族方は民間人とは違うストレスを常に抱えていることでしょう。

「眞子さまが中学生のころから皇族の立場に思いめぐらしていたのに、悩みのことなどみじんも感じさせず、常に笑顔で国民に接していたことに改めて敬意を表します。
そのうえで、こうした状況を招く前に、周囲の人たちが何らかの対応ができなかったのだろうか、と悔やまれます」

自らを律して日々生活しながら公務を続ける立場の大変さを、今回の眞子さまの結婚発表を通じて改めて感じた、と大久保さんは言います。

「その大変さは、なかなか国民に理解されていないところかもしれません。眞子さまの結婚を機に、皇族方の生活や生き方そのものに思いを巡らす国民が少しでも増えると、皇室に対する理解がさらに深まるのではないでしょうか」


結婚会見でていねいに説明することで国民の理解が進む

写真/JMPA

「眞子さまの結婚に際しては、小室さん側に対するインターネット上の誹謗中傷が多くみられました。インターネット上の匿名による誹謗中傷に対しては、何らかの対応措置が必要と思います。
宮内庁の会見では、小室家側への誹謗中傷について、具体的に何を指しているかは説明がありませんでした。しかし、多くの人が疑問に思っていたことをきちんと答える責任は、小室さん側にあると思います」

結婚後の記者会見は、小室さんと眞子さまが直接国民に説明できる貴重な機会となります。

 

「せっかくの場ですから、疑問点について少しでも多くの人に理解してもらう内容のある説明をする必要があります。報道する側は事実でないことを報道するのは絶対にしてはいけませんが、もし誤解があるなら、ていねいに説明することではじめて『多くの国民に納得して喜んでもらえる』状況になっていくのではないでしょうか」

結婚後、眞子さまは民間人として、結婚会見に臨むことになります。

「本来、民間人の記者会見を国の機関である宮内庁は差配しないものですが、今回は『その日まで皇族であった方』ということで宮内庁がお手伝いするかたちでの会見になるでしょう。
そのとき、過去にあったように、宮内庁が質問を途中で打ち切ったりして中途半端な会見にしないようにしてもらいたいものです。ここでしっかり対応しないと、お二人の今後の生活にもマイナスの影響を及ぼすことにもなりかねません」

「大安吉日」の日の結婚を明るいものに


宮内庁の記者会見を通して、「婚姻届けを提出するのを『大安吉日』の日を選んだことに、なんとなくほほえましさを感じた」と大久保さんは言います。

「アメリカの生活ばかりではなく、これから先の長い人生をお二人で歩む以上、たくさんの人に愛され、自分たちも楽しい生活を送られるよう、心からお祈りします」


大久保和夫(おおくぼ・かずお)
毎日新聞客員編集委員。宮内庁を中心に、皇室警察をはじめとする皇室関連の取材を続けている。皇室を通して日本と日本人について考えることを大きなテーマにしながら、70歳を過ぎても現役で活動している。

●聞き手
高木香織(たかぎ・かおり)

出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に、『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『愛のダイアナ』、『美智子さま あの日あのとき』、 カレンダー『永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)、『美智子さま いのちの旅―未来へ―』(講談社ビーシー/講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、 『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。

本文、キャプションは過去の資料をあたり、
敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、
その当時のものを使用しています。
取材・文/高木香織
構成/片岡千晶(編集部)


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