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眞子さまが民間人として働くためのキャリア形成【皇室のプリンセス教育】

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2021年10月26日、眞子さまがご結婚されます。筆頭宮家の内親王としてお生まれになった眞子さまは、上皇后美智子さまにとって愛おしい初孫です。

10月23日に30歳のお誕生日を迎える眞子さまは、30歳を節目ととらえ、結婚してアメリカに渡り、新しい生活を始めようとされているのです。

ご結婚前に、武蔵野墓地を参拝される眞子さま。写真/JMPA

これまでさまざまなご公務をしっかりこなされてきた眞子さまのこと。
身一つで嫁ぐ眞子さまは、おそらく仕事を持たれることと思います。眞子さまはどんなお仕事を選ばれるでしょうか。
これまでの歩みを振り返りつつ、眞子さまの可能性と未来をみていきましょう。

 


美智子さまの初孫として生まれる

眞子さまをご出産後、宮内庁病院を退院される紀子さま。写真/JMPA

1990年のこと、豪雪地帯の魚沼国体の際に、降りしきる雪のなかで雪だるまのようになって公務に励まれる秋篠宮ご夫妻の姿がありました。
帰京後の会見で、紀子さまのご懐妊が発表されたのです。25歳になるおふたりの若さと生命力に感銘を受けたものでした。

翌年、眞子さまがお生まれになりました。待ち望んだ初孫を抱いて、美智子さまはどれほどお嬉しかったことでしょう。年が明け、すくすくとお育ちになっていく健康な眞子さまを、美智子さまは御歌に詠まれました。

春の光溢(あふ)るる野辺の柔かき草生(くさふ)の上にみどり児を置く

芝生の上に、抱いていた眞子さまをそっと置かれる美智子さまのお姿が目に浮かぶようです。こののち、美智子さまは眞子さまとご一緒にお過ごしになるなかで、さまざまな想いを伝えられていくのです。


公務と仕事のできる内親王に


振り返れば、美智子さまは末娘の清子(さやこ)さんを「やがては嫁ぎ皇室を出て民間人となる」という前提のもとで、公務や仕事のできる内親王としてお育てになりました。

清子さんは大学を卒業後、山階(やましな)鳥類研究所の非常勤研究助手となり、「働いて給与をもらった初めての内親王」となったのです。その意志は孫の眞子さまにも受け継がれています。

秋篠宮さまと紀子さまは、折に触れて眞子さまをさまざまな場所に連れていき、現地や公務のご様子を見せてきました。
実際に行って自分の目で見ることが、子どもにとってなによりの勉強になるとご存じだったのです。

1998年、赤坂御苑にて。写真/宮内庁提供

とりわけ秋篠宮さまは眞子さまをよくお連れになりました。2007年にはアフリカ大陸に近いマダガスカル島に、2010年にはラオスに行かれています。マダガスカル島では、12時間半もかけてバオバブやパキポディウムの素晴らしい景観を眺めながら車で移動されました。

ドライブ中、父と娘はふだんの生活のなかではできないようなお話もされたといいます。現地の生活を見ながら、一つひとつ手に取るように国の様子を教えられたのでしょう。

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【愛らしい少女時代……眞子さまの皇室アルバム】
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1 写真/JMPA 2 写真/JMPA/光文社
3〜12 写真/宮内庁提供 13 写真/JMPA・講談社
14 写真/ JMPA・文藝春秋 15 写真/JMPA・主婦と生活社
16 写真/ JMPA・小学館 17 ​写真/ JMPA・主婦と生活社
18 写真/JMPA/小学館 19 写真/宮内庁提供
20〜28 写真/JMPA

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