枠にとらわれずに、自分ならではの道を切り開いてイキイキと輝いている人は、魅力があるもの。
女優業の活躍のほか、自ら作詞作曲を手掛け、シンガーソングライターとしても活躍する小西真奈美さんと、クラシックに限らず、既成概念から解き放たれた曲や舞台を精力的に生み出しているヴァイオリニストの川井郁子さん。
プライベートではお友達だというお二人に、自分らしく輝く秘訣を伺いました。

 


「『一番自分らしいものを作ろう』という気持ちが強いので、既成のジャンルは関係なく、“自分のジャンル”を作りたいなと思っています」(川井)


――お二人とも、既成の枠にはまらない独自のご活動をされていますが、そういうところでも価値観が合うと感じるところがあるのでしょうか。

小西真奈美さん(以下、小西):私が何かチャレンジをするときに、川井さんは「すごく面白い!」といって、いつでも応援してくれるんです。それが私にとってうれしいし、ありがたい存在なんです。
川井さんの舞台は、さまざまなことをチャレンジしていて、驚きと喜びをもらえます。人生の先輩が、こんな新たなことにチャレンジしていらっしゃるのであれば、私も色々なことに挑戦しようって思えるんです。同じ女性としても、表現者としても、尊敬しています。

川井郁子さん(以下、川井):私は、作品作りの際、「こうあるべき」といったカテゴリーありきではなく、感性に従って作りたいので、そのときに背中を押してくれる存在は、とても大事なんです。価値観や感性が似ているので、頼もしい友達です。

 

――小西さんは、30代でクラシックバレエ、40代でピアノに挑戦されていますが、そういう新たなチャレンジが、本業にもいい影響を与えることはありますか?

小西:「仕事につなげるぞ!」と思ってやっているわけではないのですが、気づいたらすごくつながっていることがあります。
例えば、写真撮影のときに、立ち方や手の指先の動きなどから、「何か(習い事を)やっているんですか?」と聞かれるようになりました。積み重ねって出るんだなと感じています。

川井:本業以外のことが、役立つことはありますよね。私は、学生時代に先生から見たら、寄り道や道草だと思うような、クラシックとは別のジャンルの音楽を聴いたり、色々な映画を観たりしたことが、今となっては作品作りのヒントになっています。
「枠の中に入って頑張っていこう」というよりは、「一番自分らしいものを作ろう」という気持ちが強いので、既成のジャンルは関係なく、“自分のジャンル”を作りたいなと思っています。だから、創作しているときはワクワクしているんです。

小西:ワクワクして作っていらっしゃるから、舞台を観ているほうもワクワクするんでしょうね。

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