恫喝まがいの言動は「復唱」で乗り切る

 

Sワードがしっかり頭に入っていたとしても、ものすごい勢いで向かってくる相手に対して冷静にそれを繰り出すのは至難の業かもしれません。関さんは、そんなときに効果を発揮する異なる対処法を紹介しています。

 

「口調が強かったり、勢いがあったりする相手であるほど、すぐに相手の要求を聞き出したくなるが、まずは落ち着こう。最初にあなたがやるべきことは、同調も反論もせず、相手のいった言葉を『復唱』することだ。まずは、相手を落ち着かせることから始めよう。あなたも経験があるかもしれないが、同じことを復唱されると妙に恥ずかしくなったり、『真似するな』といいたくなったりするだろう」

恫喝まがいの言動に直面したときは、勢いにのまれないように相手を落ち着かせることが先決。緊張で思考がストップし、Sワードが思い出せない状態におちいったとしても、「復唱」であればなんとかこなせるのではないでしょうか。

「人は自分のいったことを復唱されることによって、自分がいわれているように感じ、客観的に自分の言葉を受け止めることができる。すると、自分がいったことに対して『やりすぎた感』を覚えるのだ。『やりすぎた』と感じてもらえたら、もうこっちのものである。クレームに勢いがなくなってくるのも時間の問題だ」