書けなかった言い訳は書かなくていい


インタビューやハウツー記事ではなく、もう少しカジュアルなブログ調の書き出しも悩ましいですね。とくに少し更新の間があいてしまった場合は書き出しにくいもの。よくありがちなブログの書き出しに

「お久しぶりの更新になってしまいました」

とあって、更新できなかった理由から入るものがあります。

締め切りが決まっている連載記事と違って、不定期なブログは更新頻度が下がってしまうことも。再開した際はこう書き出したくなりますね。私が編集者として担当するブロガーさんには「たとえ久しぶりの投稿になっても、本題からすっと入っていいですよ」とお伝えしています。

なぜかというと、書けなかった理由について書き手が気にするほど、読み手は気にしていないからです。先程の小田嶋さんの理論とも共通しますね。

1日でも更新が遅れたら安否を心配してくれるほどのファンがついていたらそれに越したことはないです……! でも、たいていの読者の方は、日常ではすっかり忘れていて「あ、そういえば最近更新なかったな」くらいの気持ちで読んでくれます。

どうしても詫びねば気が済まない方には、ブログの最後につけることをおすすめしています。「ちょっと間があいてしまったのは、実はこんなことがあって〜」というように。

ブログが更新できないほどに忙しかった理由は、お仕事や家族の事情などさまざまかと思いますが、ともすると読み手から“忙しい自慢”ととられる可能性も……。なるべく文頭からは誰かの気持ちをざらつかせる要素を外しておいたほうがいいと思っています。

今までブログを「こんにちは。今日は〜を紹介します」で始めていたら、「こんにちは。今日は〜を紹介します」で書き出してOKです。


書き出しやすい文章で書き出して後でつまむコツ

 

「書き始める」という行為のために、書けなかった言い訳から入ったほうが書きやすければ、それもよしです。あるいは、紋切り型の書き出しや誰かの真似でまずは書き出してみてください。

そして、筆が乗ってきたら、あるいは最後まで書き上げてから、最初を考え直します。

 

書き出しをつけ直す3つのコツ

①前振りが長すぎたら削る
②ムダな言い訳から入ってるなと思ったら、後ろへ回す
③いい決め台詞が思いついたら、それを最初に入れる

です。

とにかく書き出してしまえば後でなんとかなる! という強い気持ちで書き出してみてください。(自分に言い聞かせてる!)

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