思うがままに髪色を楽しむのがトレンドの今、オールチェンジはできなくとも、部分的に髪色を変えるセクションカラーは大人世代にも人気です。今すぐトライしやすい、おすすめカラーデザインとは?

 


ジュエリー感覚で気軽にトライ! 冬髪に輝きを与えるセクションカラー


ピンクやブルーなど大胆な髪色が街中に溢れる今、40代であっても髪色を変える人が増えています。とはいえ、Z世代のように“髪色ぜーんぶブリーチしちゃった”みたいな大胆チェンジは難しいものです。

そこでおすすめなのがセクションカラー。“セクション”とは髪の一部を束上にスライスし、そこだけ大胆なハイライトにチェンジする方法です。昔流行った“細くたくさん入れたハイライト”とは違い、太めや広めに束を取るのが特徴。大人世代の場合、表面の髪色はナチュラル系のまま、内側の一部にアクセントとなるカラーを施しながら色をチラ見せすると品の良さもキープできます。


セクションカラーは、色を入れたい部分の毛束をブリーチしてからカラーを重ねることでハイライト特有の鮮やかな発色が手に入ります。一度ブリーチをしてからオレンジやピンク、アッシュなどのカラーを入れると褪色する段階でも色の変化を楽しめ、顔まわりや耳まわりのセクションカラーは別名“イヤリングカラー”と呼ばれるほど、顔立ちに華やかさを添えてくれるのです。

カラーリングによるダメージが心配な場合は、“ケアブリーチ”など、画期的な方法もあります。トレンドのカラーリングを施すだけではなく、髪の健やかさについてもサロンに相談してみましょう。

シンプルな装いも一気に今っぽくおしゃれ見えするセクションカラー。私たち世代に似合う3色を紹介します。
 

上品さとモード感。さじ加減が絶妙なラベンダーカラー

 

高萩貴恵さん・37歳

フロントから顔まわりに、ラベンダー色のセクションカラーをプラスしたマッシュ風ショートスタイル。シンプルなヘアだからこそ、ちょっぴり多めのセクションカラーでも派手にならず、スマート感のある都会的なおしゃれを楽しめます。また、ラベンダー系のハイライトは肌馴染みがとてもよく、髪全体から浮かないのも利点。髪質にも光沢感が生まれるため、ファーストトライでも扱いやすい色です。「ちょっとやってみたい……」なんて人でも気軽に挑戦できるので、幅広い層に人気のカラーです。
担当スタイリスト・NAOMIさん(EMMA GINZA)

 

Side&Back
マッシュベースのショートは、根元からまびいて動きを出すことで毛束が揺れ動き、セクションカラーもバランスよく主張! 横顔もグッと華やいだ印象に。

 

 Point 

 

表面をめくった“すぐ内側”に
セクションカラーをオン

表面は自然なブラウン色で染め、その毛束を薄くめくった“内側にある毛束”にハイライトのラベンダーカラーを施します。2色が絶妙に混ざることで、品のある自然な淡いグラデーションが生まれます。



イヤリングカラーで定番ミディをアップデート

 

高橋まりなさん・39歳

耳後ろの毛束にセクションカラーを入れた“イヤリングカラー”がこちら。大人に多い定番ミディでも、一気に今っぽい印象にシフトできます。「自然に見せるコツは、セクションカラーを入れたい毛束の中に、あえて細い筋状に黒髪を残すこと。こうするとハイライトカラーがベタッと悪目立ちせず、ほんのりぼやけた見た目になります。また、オリーブ系のカラーはイエベ肌に透明感を与えるので顔も艶やかに見えますよ」と担当のSHINさん。
担当スタイリスト・SHINさん(MAGNOLiA Omotesando)

 

Side&Back
サイドの髪を耳掛けすると、内側に入れたハイライトがまるでイヤリングのように見えるのが素敵!  ジュエリー感覚で楽しめそうです。

 Arrange 

 

ゆるハーフアップでハイライトをもっとアピール!

耳の形に沿うよう内側の髪にハイライトを入れているため、ハーフアップにすると一層、セクションカラーがアピールできます。全体的に抜け感ある雰囲気にするため、ハーフアップ部分はゆるっとルーズにまとめるのがコツ。



褪色の変化も楽しめる大人に人気のカッパーオレンジ

 

生山アキさん・41歳

ナチュラルなひし形ボブも、裾部分に鮮やかなカッパーオレンジをチラ見せするだけで、一気に時代の空気をまとった印象に。インパクトの強い色味でも、部分使いをすることでオレンジやピンク、ゴールドなどのトレンドカラーもこなれ感あるスタイルに仕上がります。担当のバタコさん曰く、「カッパーオレンジは褪色する過程も美しく、3週間ぐらいで透明感のある薄オレンジ色を楽しめます。肌なじみもいいので大人世代に人気です」
担当スタイリスト・バタコさん(grico)

 

Side&Back
表面の髪は、後頭部に流すようにスタイリングします。カラーリング部分が際立ってサイドシルエットもグッと美しく。

 Point 

 

あえて表面には入れず、内側だけに大胆カラーを

単色では大胆なオレンジ系カラーですが、表面を外して内側の耳まわりだけに色を加えることで、スタイリング次第で色味を隠したり、全部見せたりと印象をチェンジできます。


セクションカラーをより自然に見せるには、セクション以外の髪を自然なブラウン系やベージュ系に染めておくこと。黒髪と掛け合わせるより馴染みがよくなるので、髪質も柔らかく見えます。信頼できる美容師さんに相談しながら、遊び心のある髪色を楽しんで下さいね。

Salon Data
・EMMA GINZA
東京都中央区銀座2-10-11マロニエ通り銀座館7F
tel. 03-6264-1134

・MAGNOLiA Omotesando東京都渋谷区神宮前6-14-17 2F
tel. 03-6451-1540

• grico東京都渋谷区神宮前6-14-12 モードS2F 3F
tel. 03-6427-9062


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撮影/古谷利幸
取材・文/小澤佐知子
構成/國見香

 


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