「自分の身は自分で守る」最高にカッコイイ女主人公 


あらすじは、自分の目の前で父親を殺されてしまったハン・ソヒ演じるユン・ジウが、犯人探しと復讐のために犯罪組織に入り、さらに警察へと潜入する……というストーリー。

それだけ聞くと、確実に血なまぐさい内容を想像するでしょう。実際、とても残虐な場面の連続なのですが……どうしてでしょうか、ハン・ソヒの華麗なアクションシーンから一秒も目が離せません。

「マイネームロスが1週間続いた」という恵美香さん(43)も、普段は恋愛系の韓国ドラマばかりで、ヤクザ映画もアクションものもほとんど見ないそう。

「『マイネーム』のように、女性が主人公のアクションものがこんなに面白いとは思いませんでした。ハン・ソヒがその細い身体で次々と大男たちをなぎ倒していく様子は、まさに気分爽快。見ていてストレス発散になるほどです。アクション映画が大好きな夫の気持ちがようやく理解できましたね(苦笑)」

『マイネーム』は、普段はアクションものをあまり観ないという女性も夢中になれる特殊な作品です。

恵美香さんも言うように、力では敵わないはずの相手を彼女が華麗に倒していく場面は、とても爽快。しかもなんと全シーン、ノースタントだというから本当に驚きです。ハン・ソヒは本作で女優としてのイメージも一新しました。

Netflixシリーズ『マイネーム: 偽りと復讐』独占配信中

そして恵美香さんは、本作品の彼女が大好きだそう。それは、ほとんど恋心に近い感情だったといいます。

「前作『わかっていても』のソヒは可愛かったですが、若い世代の女の子という感じがして、40代の私にはあまり感情移入できませんでした。ところが『マイネーム』では年齢関係なく、ソヒが本当にカッコよすぎてハマってしまって……。女性のキャラに恋したのは初めてでした(笑)」

ユン・ジウ役のハン・ソヒは、これまでの恋愛ドラマでの役や普段のスタイルとはガラリと異なり、ノーメイクにボーイッシュなスタイル、髪もばっさりとカットしたショートボブ。

少年のような雰囲気なのですが、なぜか不思議と色っぽいです。男性的なカッコよさと、女性的なセクシーさが入り混じった、なんともいえない中性的な魅力は、恵美香さんが恋したというのも納得。

そして「自分の身は自分で守る」という強さは、なかなか私たちが持てないもの。あらゆる壮絶な痛みや苦しみに対して、決して泣き言を言わない我慢強さも、同じ女性として憧れるばかりで、ユン・ジウを好きにならずにはいられないのです。

ちなみに『わかっていても』との唯一の共通点は、ベッドシーンの幻想的な美しさ。息を呑むほど綺麗でした……!

 


『梨泰院クラス』のあの憎き悪役が、超イケメンになっていた!?


また、本作品で印象的だったのは、ハン・ソヒだけではありません。魅力溢れる男性陣の存在も、見どころなんです。

まずは、韓国最大の麻薬組織のボス、チェ・ムジンを演じたパク・ヒスン。

Netflixシリーズ『マイネーム: 偽りと復讐』独占配信中

現在51歳ですが、ダンディな見た目と鍛え上げた身体は、まさに“イケオジ”。これまで韓国ドラマでは年下の俳優ばかり好きだった私も「なんてカッコイイんだろう……」と思わずにいられませんでした、

そしてもう一人、相棒役の刑事チョン・ピルトを演じたアン・ボヒョン。彼は『梨泰院クラス』でパク・セロイの憎きライバルを演じているので、その顔に見覚えがあった人も多いはず。

しかしほとんどの人が、『マイネーム』でピルト役のボヒョンを見て、「あれ!? 彼ってこんなにイケメンだったの!?」と驚いたのではないでしょうか。

チョン・ピルトの役が本当に素晴らしく、私のロスもピルトが原因でした。(熱く語りたいのですが、ネタバレになるのでこれ以上伝えられないのがもどかしいです……)

Netflixシリーズ『マイネーム: 偽りと復讐』独占配信中

これまで普通の人間らしい人生を歩んでこなかった主人公が、唯一心を許す存在がピルトです。そして私たち視聴者も、“誰が裏切り者なのか、誰を信じていいのかわからない”というストーリー展開に翻弄される中で、ピルトのことだけは信用して観ていたと思います。

あまりにイケメンなピルト役のアン・ボヒョンを見ながら私は、「『梨泰院クラス』の時は、魅力に気づいてあげられなくてごめんね……」と心から謝りました。こんなにカッコイイなんて、あのときは全然気づかなかった……。

間違いなく2021年を代表する韓国ドラマのひとつとなった『マイネーム:偽りと復讐』。

特に、全話観た後の余韻と喪失感が、尋常ではありません。犯罪系やバイオレンス系はちょっと……という方も、ぜひ一度観ていただきたいです!
 

構成/山本理沙
この記事は2021年12月3日に配信したものです。
mi-molletで人気があったため再掲載しております。


前回記事「もうすぐ50歳には絶対見えない...驚愕の童顔。韓国女優の「アラフィフファッション」」>>

 
  • 1
  • 2