やりすぎ早期教育に注意

 

「自走モード」とは、大きくいえば、自分の人生を自分でなんとかしようとする力を育てること。周りは自立していく大学受験の時、社会人になった時にこそ、真価が現れます。では、現在まだ小さなお子さんがいる家庭では、何から取り組めば良いでしょうか。

 

僕はざっくり、人とは

「体」→「こころ」→「頭」の順番で育っていく

と考えています。この順番は教育論でもよくいわれることで、ステップを踏まないと、おかしなことになってしまうのです。

お子さんが幼いうちは、とにかく「体」をじっくり育ててあげること。しっかり外遊びをして、体を動かす機会をいっぱい与えてあげてください。運動神経やスポーツの才能は、この点において関係ありません。

次の「こころ」とは情緒や思いやり、自律性のこと。僕は情緒や思いやりは「国語力」だと考えていますので、読書習慣がつけば最良です。ただ、読書は子どもによって個人差や好き嫌いもあるかと思います。もし、なかなか難しいようでしたら、「こんな時、○○ちゃんはどう思うかな」などと、他人の気持ちを推し量るように日々の生活を導いてあげるだけでも良いです。

最後に、一つだけ僕からお願いをするとしたら、小学校1、2年生までに「学校から帰ったら自分で宿題を済ませる」の習慣だけは、つけるようにしてください。この習慣づけだけでも十分ですし、よりラクに進めるためには、早くから声がけをしておくと良いです。例えば、「小学生のお兄さん、お姉さんは、家に帰ったらまず宿題をするの。○○ちゃんもそうしようね」などと、あらかじめ伝えておきます。また、習慣化されていない最初のうちは、親も一緒に取り組むようにすると、さらにスムーズでしょう。