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語学堪能、スポーツが好き...愛子さまの素顔と高まるご公務への期待

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「皇室として行う公務を誰にやってもらうかというのは、最終的には天皇陛下がお決めになります。当然、愛子さまのご意向を聞いて判断されることになります。

雅子さまはアニマルセラピーに取り組まれていますし、愛子さまも犬や猫を飼ってこられ、今も愛犬の由莉(ゆり)をかわいがって育てていることから、動物愛護をはじめとした福祉に関係することにご関心があるかもしれません。

愛子さま、20歳のお誕生日に公開された写真。愛犬の由莉と御所内をご散策に。 写真/宮内庁提供

宮内庁もさまざまな分野に目配せしつつ、愛子さまとご両親に提案しながら、時には両陛下と一緒に催しなどに行く機会を通じてご自身のライフワークともいうべき公務の分野を決めていく……といった流れになるでしょう。
ただ、大学生の間は学業優先ですから、本格的に公務に取り組まれるのは卒業されてからになりそうです。

 

一方で、皇室の大きな行事にはお出ましになると思います。
まずは、新しい年を迎えると、例年なら1月1日の『新年祝賀の儀』や2日の『新年一般参賀』、その後の『講書始こうしょはじめの儀』や『歌会始うたかいはじめの儀』もあります。一般参賀は、コロナ禍のために前年と同様に見送られましたので、国民が直接、愛子さまを拝見する機会は、もう少し先になりそうです。

1月半ばに皇居宮殿で行われる『歌会始』では、愛子さまの歌も初めて披露されるかもしれません。
皇族にとっては、歌を詠むことは、”必須科目”なので、大学の勉強とともに著名な歌人からお歌のご進講を受けていると思います。また、いずれ海外への公式訪問も課題として上がってくるのではないでしょうか」

誕生日の感想の結びに、

全ての方に、平穏で彩り豊かな暮らしが一日も早く訪れることを願うとともに、また以前のように皆様とお会いし、お話しできるようになる日を楽しみにしております。

と綴られた愛子さま。これからは、国民の前に姿をお見せになる機会も増えそうです。ますます美しくなられる愛子さまのご活躍が楽しみです。


●大久保和夫(おおくぼ・かずお)
毎日新聞客員編集委員。宮内庁を中心に、皇宮警察をはじめとする皇室関連の取材を続けている。皇室を通して日本と日本人について考えることを大きなテーマにしながら、70歳を過ぎても現役記者として活動している。

●聞き手
高木香織(たかぎ・かおり)

出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に、『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(こう書房)、『美智子さま あの日あのとき』カレンダー『永遠に伝えたい美智子さまのお心』(すべて講談社)、『美智子さま いのちの旅―未来へ―』(講談社ビーシー/講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、 『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。


キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。

取材・文/高木香織
構成/片岡千晶


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