酒の肴にもなる栄養素豊富な「たら肝サラダ」

 

ソ連時代、計画経済のため新鮮な魚はほとんど出回らず、魚介といえば冷凍食品か缶詰が普通でした。そのぶん缶詰はバリエーション豊かで、多くが安価。たら肝の缶詰は、美味でビタミンなど微量栄養素が豊富ですが、カロリーが高いので、ロシア人は少しずつ食べます。ウォツカとも好相性。

ロシアでは、たら肝(ペチェソ・トレスキー)の缶詰はどのスーパーでも買えるポピュラーな食材ですが、日本ではなかなか手に入らないので、あん肝缶で代用しています。たら肝と遜色なく、美味しいですよ。

 

 材料(作りやすい分量)
・たら肝(あん肝缶詰で代用) 1缶(正味70g)
・ゆで卵 2個
・きゅうり 1本
・塩 1~2g
・こしょう 少量
・マヨネーズ 大さじ1
・お好みのハーブ(ディルなど) 適量

 作り方 

 

① あん肝とゆで卵をボウルに入れ、フォークでつぶす。

② 全体によく混ぜ合わせる。

 

③ きゅうりを粗くおろし、軽くしぼる。

④ ②のボウルに、③のきゅうりを水気をきって入れ、軽く混ぜる。

⑤ 塩、こしょう、マヨネーズを加え、よく混ぜる。器に盛り、お好みのハーブをのせる。
 

 

『はじめてでも美味しく作れる ロシア料理』
著者:ヴィタリ・ユシュマノフ 世界文化社 2000円(税込)

ロシアのサンクトペテルブルクで生まれ育った著者が、日本で簡単に手に入る食材を使った本格ロシア料理のレシピを伝授。ロシア料理の変遷やロシアの慣習・文化に触れたコラムも充実しているので、知的好奇心をたっぷり満たしてくれるでしょう。料理のレパートリーを増やしたいときはもちろん、ちょっとした旅行気分を味わいたいときにもおすすめの一冊です。



撮影/ローラン麻奈
スタイリング/岡田万喜代
構成/さくま健太


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