自分ブランドのラインナップの考え方とは? 

ではこの「バタやん流・新3H戦略」を、どのようにして自分ブランド作りに応用したら良いのでしょう? バタやん先生は、ミモレ本誌で連載中の自分のコンテンツを例に挙げて解説します。

 

まずHeroに、雑誌の編集者時代から携わってきた髪型についての記事を設定。その理由は、髪型はたくさんのひとたちの関心の高いテーマであり、自分のこれまでの取材の経験が生かされるジャンルだからだそう。

本日の講義は屋根裏部屋から。書棚の上には、お花を飾って。

Helpはまさにこの”WEB文章術講座”、ライティングのノウハウを伝えながら読者のニーズに応えるしくみです。コアな部分=Hubでは、バタやんファンおなじみの”今日のコーデ”や”真夜中の読書会”で個性や好みを展開します。

「Heroコンテンツは100万PVになることもあるけれど、読んでくれるひとは私のファンにはならないないはず」と、バタヤン先生は冷静に分析していきます。いっぽう、Hubコンテンツは数万PVではあるのだけれど、バタやんとしての存在を読者に認識してもらえる大切なコンテンツという位置付けです。

 

誰だって初心者、だから誰であってもHelpを提供できる!


でも、バタやん先生はプロの編集者。だからこそ、多彩なコンテンツで3H戦略が可能なのではないかしら? わたしたちに、他の人に公開できるような、完成されたコンテンツはあるのかしら? 不安な気持ちがメンバーの胸をよぎります。

そのとき、バタやん先生から救いのお言葉が! 「なにかをやってみた、いま学んでいるところです、あるいは失敗談など、それら全てが立派なHelpコンテンツになるのです!」

つまり、どんなジャンルでも最初はみな初心者ですし、そういう初心者ならではの経験は他の人にとって、役に立つ。わたしたちはみなHelpを提供する側になれる、だから自分ブランドを作るのは決して難しいことではなかったのです!

「自分らしさ」を生かしながら、より多くのひとに読まれるには? 


そして最後は、自分らしさを出すコンテンツ=Hubの作り方の解説です。「Hubだからこそ、より多くのひとたちに自分や、自分の好きなことの魅力を知ってもらう努力をした方が良い」と、バタやん先生。「そのためには、Hubの中にも3Hを考えるのが有効です」と、ここで、驚きの戦略が伝授されたのです!

 

つまり、自分の「好き」をただ綴るのではなく、Hubのなかにもうひとつの3Hを設定し、より多くの読者に受け入れられやすいコンテンツを目指すのです。幅広い層に知ってもらいながらファンも増やそうという、実に野心的な試みです。

さらに詳しくバタやん先生の連載を分析すると、Hero=読書好きでないひとでも気軽に楽しめる本の紹介コンテンツ、Help=ファンのお悩みに応えて本をセレクトする処方箋、Hub=バタやん先生が大好きで一番紹介したい北欧ミステリーやK文学を、というしくみだとわかります。

続けていくために大切にしてほしいこと


最後にバタやん先生は、こんな励ましのメッセージをメンバーに贈ってくれました。「せっかく書くのだから、わかる人にだけわかって貰えばいい、と心を閉じてしまうのではなく、自分の”好き”や”伝えたいこと”と、たくさんの人たちの興味・関心との接点を探す努力をしてみてほしい」と。

「好き」を伝えたくて書き始めたら、中途半端にあきらめないで、好きの魅力を伝える努力を怠らないようにしたい。そんな気づきを得られた講座でした。


いままでの講座のアーカイブ動画は、編集室に入会すると、全ていつでも視聴可能です。ぜひ、ご参加くださいね。

やまさくらさん

ミモレでは最年長世代の50代。里山暮らし。人生の後半ステージを進みながら、今までの価値観やものの見方を考え直し、新たな目線で世界を眺めるきっかけになればと、編集室に参加しました。みなさまからいただく知的で素敵な刺激を、いつも楽しみにしています!


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