丁寧な言葉遣いと「ありがとうございました」を忘れずに
その抜け方のいい例として、私がオープンチャットで見たメッセージを紹介します。退会することにしたという女性から、「最近忙しかったりして、あんまりLINEが追いかけられていません。ごめんなさい! 私は、ここでいったん抜けますね。だけど、また何かの機会に戻ってくるかもしれません。そのときはよろしくお願いします」と書き込みがあり、その後、退会していきました。
若い女性だったのですが、とてもしっかりした挨拶でした。しかも、「また戻ってくるかもしれない」という可能性を残しているところがとてもいいと思いました。なお、このオープンチャットは、抜けるときに「すごく楽しかったです。ありがとうございました!」と挨拶をするルールができていて、これもとてもいいことだと思いました。
抜けるのであれば、やはり、一言メッセージを送ってからのほうがいいでしょう。そのとき、「苦手だから」といった本音を書くのではなく、「LINEのやり取りが追いかけられなくなってしまったので、すみません! いったんここで抜けさせてください。いろんな情報が得られてとてもためになりました。また機会があったら入らせてください。ありがとうございました!」とするといいと思います。
丁寧な言葉遣いと「ありがとうございました」を入れておくと、まず、トラブルにはならないでしょう。
著者プロフィール
浮世満理子(うきよ まりこ)さん:
全心連公認上級プロフェッショナル心理カウンセラー/メンタルトレーナー。アメリカで心理学を学び、帰国後、株式会社アイディアヒューマンサポートサービスを設立。プロスポーツ選手などのトップアスリート、サッカーJ1チームや五輪チーム、芸能人、企業経営者などのメンタルトレーニングを行うかたわら、多くの方にカウンセリングを学んでほしいと教育部門アカデミーを設立し、心のケアの専門家の育成も行う。全国心理業連合会代表理事。国や自治体とLINEを活用した無料相談を推進している全国SNSカウンセリング協議会常務理事。著書の他、TVにも多数出演。
『カウンセラーが悩み解決! SNSコミュニケーション』
著者:浮世満理子 日本能率協会マネジメントセンター 1540円(税込)
心理カウンセラーとして幅広く活動し、SNSを用いたカウンセリングも実践している著者が、SNS上で良好な人間関係を築くことができるコミュニケーション方法を伝授。「会話が続かない」「既読になっているのに返事がない」「そもそもSNSが怖い」など、多くの人が抱えているSNSの悩みを解消しながら、他者と自身の心を守るSNSの利用法をアドバイスします。
構成/さくま健太
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