自分だけの取材を加えてオリジナリティを出す
その先輩の話には続きがあります。怒られただけじゃありませんでした。
「もし、そのアイライナーを使っているヘアメイクさんがわかれば、その人にコメントをもらいなさい」と教えてもらいました。どこが気に入っているのか、どんなふうに使いやすいのか、他とどう違うのか? 一言、コメントを入れられたら、それはあなただけが知り得た情報で、あなただけの原稿になると。
昨今は、自分が使った感想をメインにした商品紹介記事が多くなりました。自分の感想だけではダメというわけではありませんが、自分ひとりの感想だけだと他の記事と似たり寄ったりになりがちです。
すでに愛用している人の話を聞く、メーカーや作り手の話を聞く、販売している人の話を聞くなど、一つ取材を加えるとグッと情報量が上がります。
もし追加取材が難しいとしたら、使う方法にも自分だけの取材方法を加えてみるのもいいです。
「泣いても落ちないマスカラ」「汗でも崩れないファンデーション」という謳い文句にしたいなら、泣いても落ちないか、どんな環境でも崩れないのか、検証できるかぎり検証してみてもいい。そこまでやるかってくらいやって“この人面白いな”とファンになってくれる人が出てきます。
ちょっとした確認の手間を省くことは、時短のように見えて、自分の信用貯金を少しずつ切り崩していくことにほかなりません。逆に言えば、“ちょっとした手間”は“小さなファン心”を少しずつ貯めてくれます。
それでもやっぱり原稿の締め切りに追われて、常套句に逃げてしまいそうなときも多々あって……そんなときは「見たんかい!」とつぶやいてみるのです。
<質問募集!>
おかげさまでこの「WEB文章術」も連載20回をこえ、ライターやブロガーを目指す方に限らず、広報PR活動に携わる方、個人のSNSをブラッシュアップされたい方など、世代をこえて幅広い方から反響をいただいております。そこで、みなさんから文章や発信にまつわるお悩みやご相談を募集します! 書くこと、発信することにつきまとうお悩みを共有しながら、一緒にステップアップできたらと思います。
いただいたご質問は、バタやんが回答するほか、バタやんから他の「書くこと」のプロの方に質問してみたいと考えています。
ドシドシお寄せください!
今日のBata’s Point
▼右にスワイプしてください▼
前回記事「ライター未経験から高単価の「書く仕事」で稼げるようになるには?【WEB文章術】」>>
関連記事
書き手が思ってるほど笑えない...(笑)など“約物依存”にご注意を!【WEB文章術】>>
「下げて上げる」をやめたら褒め方がぐんと上手くなる!【WEB文章術】>>
文章をデザインする。「読みやすい」文字数と空間とは【WEB文章術】>>
メディアのライターだけじゃない!初心者が「書く」を仕事にする方法【WEB文章術】>>
書くことを副業にしたい!プロに訊く「人脈がなくても”書ける”を仕事にできますか」【WEB文章術】>>
- 1
- 2
2