自分だけの取材を加えてオリジナリティを出す


その先輩の話には続きがあります。怒られただけじゃありませんでした。

「もし、そのアイライナーを使っているヘアメイクさんがわかれば、その人にコメントをもらいなさい」と教えてもらいました。どこが気に入っているのか、どんなふうに使いやすいのか、他とどう違うのか? 一言、コメントを入れられたら、それはあなただけが知り得た情報で、あなただけの原稿になると。

 

昨今は、自分が使った感想をメインにした商品紹介記事が多くなりました。自分の感想だけではダメというわけではありませんが、自分ひとりの感想だけだと他の記事と似たり寄ったりになりがちです。

すでに愛用している人の話を聞く、メーカーや作り手の話を聞く、販売している人の話を聞くなど、一つ取材を加えるとグッと情報量が上がります。

もし追加取材が難しいとしたら、使う方法にも自分だけの取材方法を加えてみるのもいいです。

 

「泣いても落ちないマスカラ」「汗でも崩れないファンデーション」という謳い文句にしたいなら、泣いても落ちないか、どんな環境でも崩れないのか、検証できるかぎり検証してみてもいい。そこまでやるかってくらいやって“この人面白いな”とファンになってくれる人が出てきます。

ちょっとした確認の手間を省くことは、時短のように見えて、自分の信用貯金を少しずつ切り崩していくことにほかなりません。逆に言えば、“ちょっとした手間”は“小さなファン心”を少しずつ貯めてくれます。

それでもやっぱり原稿の締め切りに追われて、常套句に逃げてしまいそうなときも多々あって……そんなときは「見たんかい!」とつぶやいてみるのです。

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イラスト/shutterstock、川端里恵

 


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