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付き合いの長い美容師さんに“ガラッとイメチェン”したい意志を伝えるには?

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髪型を変えてイメチェンしたいのに、いつもと変わり映えしない雰囲気に落ち着いてしまってモヤモヤ……。付き合いの長い美容師さんだとなおさら、遠慮や気恥ずかしさから上手にリクエストが伝えられないことがあります。そんなモヤモヤに悩むミモレ編集長の川良咲子に、ヘアライターのさとゆみさんが誌上カウンセリング。理想通りのヘアチェンジを成功させるオーダーのコツを教えてもらいました。

 


髪型を思い切って変えたいと言ったのにあまり変わらないのは伝え方のせい?
 

教えてさとゆみさん!

佐藤友美さん
日本初のヘアライター。 約20年のヘアライター人生で、約4万人、200万カットものヘアスタイル撮影に立ち合う。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。 
歯切れのいい解説で、NHK「あさイチ」、MBS・TBS系「林先生が驚く 初耳学! 」などのテレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。現在、ESSEonline「ヘアの問題白黒つけます」やmi-mollet(ミモレ)「さとゆみの『ドラマな女たち』ヘア&メイクcheck」などを連載中。著書に、ベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)などがある。近著に『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)。

 


ヘアカウンセリングを受けるのは

ミモレ編集長・川良咲子
20代、30代の頃はラクロアやミハラ・ヤスヒロのモード系の服を好み、刈り上げなどの尖った髪型をしていたことも。ここ10年はAラインシルエットの前髪なしのボブスタイルが定番。最近仕事で編集長職に就いたこともあり、現在のコンサバな雰囲気から脱却し、仕事相手の印象に残るようなシャープな雰囲気のヘアスタイルに変えたいと思っている。が、長年通っている美容師さんにそれが上手く伝えられずにモヤモヤ……。

 


<ヘアカウンセリング開始!>

Q1.「マイナーチェンジ」か「服装ごと変わってもいいくらい」か?(さとゆみ)


佐藤友美さん(以下、さとゆみ):今モヤモヤしているのは、どんなことですか?

ミモレ編集長・川良咲子(以下、川良):14年以上同じ美容師さんに切っていただいていて、ここ10年ほどはずっと、裾が重めのAラインシルエットのボブスタイル。それが2年くらい前からしっくりこなくなったんです。そこでガラッとイメチェンしたいと思っているのですが、美容師さんにどう伝えればいいか分からず。急にインナーカラーを入れてもらったりしたけど、結局そんなに大きな印象チェンジにならなくて。自分でもどういう髪型にすれば満足がいくのか、わからなくなってしまいました。

さとゆみ:それは「美容院あるある」かもしれませんね。長く通っている美容師さんだと、その人の髪質やクセもわかっている分、お手入れしやすさを配慮した髪型にしてくれます。だから強く意思表示しない限り、現状維持という恒常性に傾きやすいんです。思い切ったヘアチェンジをしたいなら、いつもより暑苦しい感じで「私は変わりたいんだ!」と意思表明することが必要です。

川良:具体的に、どんな風に伝えればその意思が伝わるのでしょう? お付き合いが長いからこそ、気恥ずかしさもあるし、何より私の髪質やズボラな性格をよく知っているから、その髪型は髪質に合わないよとか、髪を傷めるよと言われると確かにそうですよねと思ってしまって⋯⋯ 。

さとゆみ:髪型を変えたことでワードローブも丸ごと変えてもいいくらいのイメチェンがしたいのか、あくまでマイナーチェンジで今の雰囲気を変えたいのか。そこを決めた上で、完全にイメチェンしたいのだということをしっかり伝えてください。したい髪型の写真も持って行き、スタイリングに今より時間がかかるとしても構わないのならば、その旨も伝える。そうすると川良さんの本気度が美容師さんに伝わるはずです。

さとゆみ’s advice
付き合いの長い美容師さんほど、お手入れの手間への覚悟も含めて、強めに決意を伝えて。