人々の話題の文脈にのせることと“今じゃない”に敏感でいること


「読む人の関心ごとと自分の紹介したいものの接点を見つける」とは、話題になっているものと紹介したいものの共通点をテーマにし、読む人に“読む動機”を作るアプローチの仕方です。

 

WEB発信を目的にした場合の「人々の話題になりやすいこと」とは「SNSで盛り上がりやすいこと」と定義しましょう。

SNSで盛り上がりやすいこと
・ニュース
・ゴシップ
・怒り
・賞賛
……などでしょうか。

これらの話題と紹介したものの接点を見つけるのです。

例えば、

・大きな賞を受賞した(ニュース&賞賛)のタイミングで関連作を紹介する

・「どうしてこんなことが起こるのか」(ニュース&怒り)とテーマが共通する作品を紹介する

などですね。

もし、何も接点が見つけられなかったら、“今じゃない”のかもしれません。その話は少しとっておきましょうか。また、世情と作品の関連の仕方によっては“タイミングの相応しくなさ”もあります。世間の話題に敏感である一方で“今じゃない”に敏感でいることもWEB発信では重要です。

 


“この人が紹介するなら”ゾーンに入る


読まれるか読まれないかは、対象選びとタイミングが8割と言いました。では残りの2割の動機はなにかというと、その人=書き手に興味がある人。何を紹介していても、この人が紹介するなら読んでみようと思わせるゾーンに到達すれば、世情との関連性とかメジャー作かどうかとかと関係なく読んでくれる可能性が高まります。

 

そこまでいくには、「この人はいつも気になることを、それ知りたかった〜ってタイミングで取り上げてくれるな」と“要チェックな人”になるよう、タイミングよく期待に答えて信頼を積み重ねていくしかありません。

そうして発信を続けていく中で、“話題の文脈に合わせてヒットを狙いにいく”回と、世情に関係なく“私が今好きだから語りたい”の回を織り交ぜていけばいいと思います。

私も長らくブックレビューを書いていて「知らなかったけどバタやんさんがおすすめしていたから読みました」と言われることほど嬉しく、モチベーションが上がることはありません!

さて次回は、「反応がない」の原因と対策を解説していきますね。
 

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