「メディア発信」と「自分発信」の違いとは


「メディア発信」とは、自分を媒介(メディア)にして情報を整理して伝えること。

一方、「自分発信」は自分の体験・経験を通した感想や感情を伝えること。

例えば、下記のリップクリームをそれぞれの書き方で100文字程度で紹介するとこのようになります。

<メディア発信なら>
ロングセラーのメンソレータムの薬用リップ。さらに高濃度な潤いにこだわった「メンソレータム ディープモイスト」は、ヒアルロン酸、シアバター、ホホバオイルなどの保湿成分を配合。無香料でSPF20・PA+のUVカット効果も。
<自分発信なら>
学生時代から愛用しているメンソレータムの薬用リップに、保湿力にこだわった進化版が! 楕円型で、唇の端まで塗りやすい。私はメントールが苦手なので刺激のない無香料タイプがお気に入り。UVカット効果も嬉しい。


メディア発信は事実の整理を中心に。自分発信は私の好みを交えています。

一つ注意すべき点は、メディア発信は客観的といったけれど、情報を取捨選択している時点で主観が入っています。このリップクリームのいいところはいっぱいあるけれど、100文字の中で伝えるべき情報はここだと選んだところに発信者の主張が含まれているわけです。

逆の言い方をすれば、自分の主張を伝えるのに必ずしも自分の感想を入れなくても良いのです。「私は」と主語が入ると、読む人に「私って誰?」と余計な疑問が生じることも。「あんたがメントールが苦手かどうかなんて、知らんがな」と思った人もいるでしょう。私を入れずに書いたほうが、言いたいことが無駄なく伝わる場合もあります。

 

では「私」を入れて書いたほうがいいときはどんなときでしょうか。