新雑誌ではひとりごはんのレシピも

 

栗原 私が願っているのは、皆さんに、元気に楽しんでもらいたい、ということ。雑誌を見た方が元気になってくれたら、それがやりがいになります。

片岡 栗原さんは、いつも変わらずお元気ですよね。

栗原 だって私、嫌なことが一つもないのよ。それは多分、自分で決めたことを、自分で責任をもってやってきたからじゃないかしら。この雑誌もそうだし、日々のちょっとした習慣も同じ。例えば音楽をただ聴くのではなくて、「人生に残したい100曲に入るかどうか」を考えながら聴くとか、自分にちょっとしたプレッシャーをかけるようにしています。
そうすると、どんなことでも無駄がなくなるでしょう。あと、自分で決めたことは、簡単にやめないこと。

 

片岡 それが結構、難しいんですよね……。

栗原 継続するには辛抱に努力、我慢も必要だけど、それもすべて自分のためだと思ってやる。そうすると、人生はもっと楽しくなると思いますよ。

片岡 この本を通じて、栗原さんには今までやり残したことをどんどん叶えていってもらいたいと思っています。今後は、どんなチャレンジを考えていますか?

栗原 お世話になった陶芸家を訪ねてあらためてお礼を言いたいし、それをきっかけに新しい器も作ってもらいたい。好きな日本のワインを探しに行きたいし、日本酒も勉強したいです。京都だけでなく、伊勢、琵琶湖、別府と、訪れたい場所もいっぱい。皆さんもぜひ一緒に、いろんなチャレンジをしてみてくださいね。

片岡 新しい料理を作ってみることも、一つのチャレンジですもんね。

栗原 そうそう。私自身、今まで作ってきたお料理でも、より丁寧にちゃんと作っていきたいと思っています。生活をより楽しく丁寧に、が大切。そのうえで、止まらず前に進んでいきたいですね。

片岡 この雑誌のお料理は、栗原さんのレシピのなかでも比較的、誰もが気軽にできるレシピが多いですよね。

栗原 身近な材料を使って、手軽にできるものばかり。難しいものは入れていません。初めて私のお料理に出会った人でも「作ってみよう」と思ってもらえるようなレシピを集めました。

片岡 あと、今までは家族のため、そしておもてなしのお料理がメインだったと思いますが、これからはひとりごはんのレシピも増えていく予定です。今回はラーメンがそうですね。

栗原 私自身、夫が亡くなってから自分のために食事を作って、一人で食べることができないんです。そんなことではいけない、という思いもあって、ひとりごはんのレシピも紹介したいと思っています。
私のインスタグラムには、私と同じような境遇の方からのメッセージも届きます。
そういう方たちもこの雑誌を通じて楽しく過ごせるようになってもらえたらいいですね。

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取材・文/萩原はるな
写真/斎藤浩(講談社)


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