山菜や新玉ねぎなど、今の時期ならではの食材がスーパーに並び始め、食卓にも春らしい彩りが欲しいところ。そこで料理家の今井真実さんに、自身の著書『毎日のあたらしい料理 いつもの食材に「驚き」をひとさじ』より、春の恵みたっぷりの簡単レシピを教えていただきました!

 


ホタルイカ、新じゃが、そら豆のソテー

 

旬×旬、春の贅沢。ホタルイカが調味料のように、味に深みを与えてくれます。味付けはシンプルにお塩だけで、驚くほど美味しいですよ。そら豆は薄皮もむきます。


材料(2人分)
新じゃがいも……3個(約300g)
そら豆……約60g、20個以上
ホタルイカ……1パック(約150g)
にんにく……1〜2かけ
オリーブオイル……適量
塩……適量

 作り方 
1.じゃがいもはよく洗い、皮付きのまま一口大に切る。水に10分ほどさらしたら、水気を拭き取る。そら豆はさやから出し、薄皮をむいておく。ホタルイカの目と軟骨は取り、水分を拭き取る。

ポイント
水が透明になるまで、でんぷん質をよく洗いましょう。水気が残ると仕上がりがべちゃっとするのでよく拭き取ります。

2.フライパンにじゃがいもを入れ、オリーブオイルをじゃがいもが3㎜浸かるくらい注いだら、中火にかける。5分ほど触らずそのままにして、焦げ目がついてカリッとしてきたら、裏返し、そら豆を入れる。

3.じゃがいもとそら豆をフライパンの端に寄せてスペースを空けたら、すりおろしたにんにくを入れ、広げる。そら豆は裏返す。にんにくがきつね色になって、そら豆に火が通ったら塩を全体に振る。

4.ホタルイカを入れ、全体を混ぜ合わせる。じゃがいもを味見して、塩味がちょうどよければできあがり。足りなければ塩を少しずつ追加する。

ポイント
ホタルイカはボイルされているので、火を通そうとしないで和えるイメージ。これがぷっくり柔らかを保つコツです。

今井真実(いまい まみ)
料理家。神戸市生まれ。「作った人が嬉しくなる料理を」という考えを元に、雑誌、web媒体、 企業広告をはじめ、多岐にわたるレシピ製作を担当。noteに 綴るレシピやTwitterでの発信が注目を集める。代表作に『30年間作り続けてやっとたどり着いた最後のカルボナーラ』など。
note:https://note.com/imaimami
Twitter:@imaimamigohan
世田谷で料理教室「nanamidori」を不定期で主催。

『毎日のあたらしい料理 いつもの食材に「驚き」をひとさじ』
著者 今井真実 KADOKAWA  1500円(税別)

知っているのに、知らなかった味! スーパーで何気なく買ういつもの食材が、少しだけ珍しい組み合わせや手順で、心ときめく一皿 に。今までにないレシピの数々がたびたび反響を呼び、企業からの オファーも絶えない人気料理家・今井真実さん初の書籍です。
noteで伝説的な人気を誇った「30年間作り続けてやっとたどり着いた最後のカルボナーラ」をはじめ、書籍のための書き下ろしも収録。 簡単だけど、手抜きじゃない。手抜きじゃないけど、疲れない。メイン料理からおつまみまで、毎日の心強い味方になってくれる「あたらしい」レシピに出会えます。



撮影/今井裕治
スタイリング/今井真実