効率的に脂肪を燃やすフィットネス『glo』とは?


――Saya先生がシリコンバレーのクライアントさん向けに考案したというフィットネスは、どういったメソッドなのでしょうか?

Saya 私が考案したのは『glo(グロー)』というメソッドで、ピラティスの理論を元にした全身運動を行うフィットネスです。「ファットバーンゾーン」と「パルシング」を意識した動きを取り入れています。英語だとfat burn zoneとpulsingですね。

 

――ファットバーンゾーンとパルシング……初めて聞く言葉です。

Saya ファットバーンゾーンは、脂肪が効率よく燃焼される心拍数の範囲のこと。科学的に最大心拍数の7〜8割の強度で体を動かすと、最も脂肪が燃えやすいと言われています。それ以上の激しい運動をしてしまうと、体は脂肪より先に体内の「糖質」を消費する割合が高くなって、脂肪燃焼の効率が落ちてしまうんですね。なので『glo』では、少し息が切れるくらいの中強度の運動を1〜2分だけ行うフィットネスを取り入れています。

パルスは脈や拍動という意味で、脈が打つイメージで小さく動くことをパルシングと言います。関節に負担をかけずにインナーマッスルをトレーニングできる方法で、理学療法士さんがリハビリの現場で利用している運動方法でもあるんですよ。大きい動きのファットバーンゾーン、小さい動きのパルシングを組み合わせることで、相乗効果が生まれやすくなるんです。

全身やせフィットネス『glo』で脂肪を燃やす!
「SUMOスクワット」(所要時間:約3分)


基礎代謝を上げながら体幹を強化していくエクササイズ。太もも裏やお尻など、骨盤まわりを鍛えられるので、脂肪燃焼だけでなく美しい姿勢も目指せます。

①セットアップ

 

脚を肩幅より少し広めに開いて立ち、ひざとつま先を同じ方向に向ける。両腕は体の前で下ろしておく。

②【大きな動き】ファットバーン

 

息を吐いてお尻を後ろに突き出しながら、上体を少し倒してひざを曲げる。ひざとつま先は同じ方向を向いたまま動かさないように。

 

次に息を吸いながら大きく伸びをして、両腕を上げバンザイのポーズに。腕は横からではなく、前方から上げること。これを《10回》行う。

③【小さな動き】パルシング

 

両腕を背中と平行になるように上にあげ、ひざをできるところまで曲げて、2〜3cmほどバウンドするように小さくお尻を落とす。これを《20回》ほど繰り返す。

④ホールド

 

両手を胸の前で合掌。できるところまでひざを曲げたらかかとを上げ、そのまま《10秒間》ホールド。つらい人はかかとをつけてもOK。猫背にならないよう、肩をしっかり後ろに引くのがポイント。

⑤ストレッチ

 

両脚を開いてひざを曲げ、両手を太ももの上へ置く。左手で左脚を外に押しながら、肩を体の中央に出すようにひねり、左の内ももを20秒伸ばす。反対側も同様に、左右それぞれ《20秒》行う。

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「SUMOスクワット」の動きを写真でおさらい!
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