予約制イベントも限定グッズも超高倍率! かろうじて予約が取れた写真展は砂嵐で中止に……


翌日ライブ前、市内のホテルを歩いていたら、聞こえてきたのはBTSの「Blood Sweat & Tears」。ロビー一帯で大きな音で流れています。見上げると「PERMISSION TO DANCE」のシンボルカラー、オレンジ色の看板にスタジアムへの道案内が表示されていました。一緒にいた韓国人ARMYさんは「こんな時代が来るなんて……」と感慨深い表情に。

マンダレイ・ベイ内に設置された「THE CITY」の案内板(写真提供/筆者)

ここは、マンダレイ ベイ リゾート アンド カジノ。統合型リゾート運営会社MGMリゾーツ・インターナショナル系列のホテルです。ラスベガスに本社を置くMGMはアメリカやマカオに複数のホテルやアリーナなどの施設を擁する、一大エンターテインメント企業です。

 

実は、今回のBTSのライブで大きな役割を果たしていたのがMGMグループです。4月9日には、HYBEのCOOキム・テホ氏らと、MGMホールティングスのCOOクリス・ブレイトン氏が関係者懇談会を実施。韓国メディアの報道によると、ブレイトン氏は、コラボの背景について、「昨年のロサンゼルス公演を観てファンがBTSをとても愛していると実感し、ラスベガスでコンサートを開催すべく、アレジアント・スタジアムを推薦しました。ラスベガス観光局、スタジアムなどすべての力を集約し、ラスベガス史上最も記憶に残る瞬間になると確信しています」と語っています。

MGMがサポートするBTSラスベガス公演。その目玉が「THE CITY」です。「THE CITY」とは、ライブ期間中にラスベガスのあちこちでBTSの関連イベントを行う体験型プロジェクト。「PERMISSION TO DANCE」公演のビハインド写真展や、ポップアップストア、特設カフェなどが設置されたラスベガスは、まるで「BTSランド」というテーマパークの様相です。

ところが……。予約制がほとんどのイベントは、ライブのチケッティングを彷彿とさせる競争率! 

MGM系列のホテルがタイアップして売り出した、BTSのメッセージが記されたカードやフォトカード、「PERMISSION TO DANCE」デザインのドアノブがもれなくもらえるスペシャルルームは、発売翌日にはソールドアウト。


ビハインド写真展はチケットが取れたものの、予約日に砂嵐がラスベガスを襲い突然キャンセルに。


ラスベガスを代表する5つ星ホテル、ベラージオの噴水ショーが「Dynamite」と「Butter」を毎夜流すという情報をキャッチして訪れるも(3回)、なぜかタイミングが合わず流れていたのは別の曲……。

BTSの曲が爆音で流れるというアフターパーティーも、時差ボケの余波で断念。出遅れまくってしゅんとしつつ、SNSで噴水とアフターパーティーを見つけてバーチャル体験。手のひらサイズでささやかな臨場感を味わったのでした。



(もはや情報戦と化した「THE CITY」レポ、次回も続きます!)
 


構成/露木桃子

 

 

 


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