ミシュランシェフがBTSメンバーゆかりの韓国料理を提供するカフェ


もう一つ、予約なしでも入れたのは、カフェでした。マンダレイ・ベイホテルの「Noodle Shop」が、ライブの期間だけ「PERMISSION TO DANCE」仕様に変身。ミシュランのスターシェフが、BTSが愛する韓国料理を提供するコンセプトカフェです。

 

ライブの期間だけ「PERMISSION TO DANCE」仕様に変身した「Noodle Shop」(写真提供/筆者)

メニューには、トッポッキやジャジャン麺など、VLIVEなどでもよく見るBTSゆかりの食べものの数々がずらり。なかでも、異彩を放っていたのは、今年1月にメンバーがInstagramに載せて世界的に有名になった(!)フナ焼き(日本でいうところのたい焼き)です。

メンバーがInstagramに載せて世界的に有名になった(!)フナ焼き(写真提供/筆者)

スパムが入っているのがアメリカ風? なラーメン(30ドル)を食べたあとに、デザートとしてフナ焼き(10ドル)をオーダー。生クリームとチョコレートソースでパンケーキ風におめかししたフナ焼きを、フォークとナイフでおいしくいただきました。

周りにはドレスアップして来店したアメリカ人と思われる男女のグループも。ワインと一緒にキンパや韓国風チキンを堪能するARMYたちとゴージャスなひと時を共有する空間でした。

 


BTSの所属事務所主催のオーディションも開催


さらに、マンダレイ・ベイホテルでは、こんな看板も見つけました。次世代スターを目指す人のためのオーディションが、HYBE主催で行われていたのです。

写真提供/筆者

韓国メディアによると、BIGHIT MUSICやHYBE LABELS JAPAN、HYBE AMERICAなど7つのレーベルが参加した初の「マルチ・レーベル・オーディション」には、オンラインで1万3000人がエントリー。初日だけでも300人が会場に足を運び、キャスティングディレクターの前でスキルを披露したといいます。この日、ラスベガスに集まった人たちの中から、新たなスターが生まれるかもしれません。

現地で感じたのは、ラスベガスが街をあげてBTSを歓迎し、訪れるファンたちを全力で楽しませようとしていたこと。そして、コロナ禍では人々に寄りそう曲を歌い、オンラインライブやSNSでファンとコミュニケーションを取り続けてきたBTSが、いち早くアフターコロナへの挑戦を始めたアメリカを舞台に、エンタメを街へ拡張する試みに踏み出したということです。

ラスベガスで生まれた「THE CITY」は、コンサート=会場という従来の枠にとどまらず、アーティストとファン、そしてエンタメ産業と地域をつなぐ音楽ビジネスの未来形。HYBEが「他の街やアーティストにも広げていきたい」と語る「THE CITY」は、アフターコロナのエンタメに新たな旋風を起こす予感がします。


(次回は「BTS聖地巡礼inラスベガス編」をお届けします!)
 


構成/露木桃子

 

 

 

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