ピルと痛み止めの併用について医師が解説


山田:ピルと痛み止めは、併用しても問題ありません。ピルとの併用について少し気をつけなければいけない薬としては、痙攣の薬や抗菌薬(一般的に抗生物質と呼ばれるもの)があります。これらは、一部ピルとの相互作用があることが知られています。ですが、痛み止めに関しては全く問題なく使っていただくことができます。

 

新里:そうですか! 安心しました。

山田:あともう一つ。薬は「飲まない方がよい」と思われることもありますが、つらい症状を我慢することも体にとっては負担で、悪いことでもあります。我慢できない痛みがある時には、痛み止めなどを抵抗なく使っていただいていいのかな、と思います。

碓氷:ピルってそもそもどんなものなのでしょうか?

山田:2種類の女性ホルモンを配合した薬がよく使われていますね。その薬を恒常的に飲むことによって、生理痛を抑えるというようなメリットを期待されたり、Birth Con-trol Pill(バースコントロールピル)と言われるように、妊娠を抑えるために服用する方もいます。
ピルを飲むと言うと、妊娠を防ぐために使っている、と捉えられがちなのですが、実は女性の様々な問題に広く使われている薬なので誤解がないようにしていただく必要があると思います。

碓氷:なるほど。期待する効果は色々あるということなんですね。よく「低用量ピル」という名前を聞きますが、用量によって期待する効果が変わるというイメージなのでしょうか?

山田:そうですね。あとは、どのぐらいの量が合うか、効果が出るかというのも個人差があるので使い分けされています。

新里:先生、痛み止めについてもう一つ教えてください。どの薬を選べば良いのか分からずいつもロキソニンを選んでいるのですが、薬を選ぶ際の基準などを教えていただけますか?