オードリーの顔立ちには、短い前髪がよく似合う

 

『ローマの休日』で一躍有名になったオードリー。翌年公開された『麗しのサブリナ』では、さらに短くなった前髪が印象的なショートヘアです。
運転手の娘だった女の子が、パリで洗練された女性に育って帰国するお話なのだけれど、この「洗練」を示すのが、ジバンシーのドレスとベリーベリーショートバングです。眉に強い意志のあるオードリーの顔立ちには、ショートバングがすごく似合うんですよね。その前髪が帽子でぴたっとおさえつけらえて強調されているスタイルは、もう、目が釘付けになります。

 

『パリの恋人』もやはり、本屋でバイトをする冴えない娘がモデルにスカウトされるシンデレラストーリー。ファッションショーさながらの豪華なシーン連続で、花柄のドレスや、ウェディングドレスが有名だけれど、私はモデルとして初登場するときの、このジバンシーのピンク×白の衣装が好き。それに合わせたタイトなまとめ髪も、大変身を印象づける髪型でした。

最後の1作品というか1ヘアは、『シャレード』と『おしゃれ泥棒』で迷ったのだけれど、もみあげと、こんもりすぎる後頭部から目が離せず、『おしゃれ泥棒』の方を紹介させていただきます。
この、バツンとラインのある分厚いもみあげ、潔さ満点です。そして、何か入ってる? というくらい高さのある後頭部。縦横比がちょっと異常なレベルのこんもり感で、これぞ、究極の横顔美人。
鉄兜風ハット×白のビッグサングラスも、時代を象徴するアイコンになりました。ブラックレースのアイマスクもドキドキだったよな~。

と、うっとり遠い目になりながら、今回の現場からは以上です。
楽しかった。また、やりたい、オードリー。
 

イラスト/白ふくろう舎
 


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