ニューヨーク在住の医師・山田悠史先生に健康にまつわる情報を質問するポッドキャスト「医者のいらないラジオ」。今回は、高齢ドライバーの免許返納についてうかがいます。

 


高齢ドライバーの「免許返納問題」


碓氷(ウスイ:質問役):今日は僕が最近読んだ、『うちの父が運転をやめません』という本の話をしたいと思います。

この本には、田舎に住む高齢のお父さんが運転をやめず、事故を心配する家族と、「自分はまだ大丈夫」と思っている当事者のストーリーが描かれています。このテーマ、自分の問題として考えられる方が多いのではないでしょうか。

日本より自動車社会であるアメリカはどうなっているかを含め、お話をうかがえればと思いました。

山田:なるほど、よいトピックですね。そして、私たち老年医学の医師が避けられない問題の一つでもあります。

 

碓氷:医療の現場だけでなく、生活全体を考えた時に必ず出てくる問題ですよね。

山田:そうですね。私達が運転能力を適切に診断しなければいけないシーンもありますし、医療の仕事の外側の話ではないと思っています。

碓氷:具体的には、どんなケースがあるのでしょうか?